キッチンリフォームの考え方

モデルハウスやショールームを覗いてみると、最新のキッチンが展示されているのを見ると欲しくなるのが人の心理というものです。

 

キッチンは、人が生きていくうえで必要なアイテムの一つで、食事は私たちの生活にはなくてはならない存在です。

そこでキッチンについて考えていきましょう。

 

キッチンのスタイル

皆さんはキッチンを選ぶ際には何を重視していますか。

 

毎日の食事の準備をするキッチンは、特に機能性を重視される方が多いのではありませんか。

今日では、キッチンとダイニングが一緒になったダイニングキッチンが主流となっています。

 

ダイニングキッチンとは、「作る=食べる=片付ける」という連続したつながりがある場所をいいます。

 

 

キッチンには、作業の流れに合わせて平行移動するように横一列に作業台が配列されたI型が主流で、オープンキッチンに多く見られる配列です。

 

一方横移動を少なくして、方向転換することで違った作業ができ、狭小の間取りでも広く使えるようにした2列型のスタイルがあります。

 

このスタイルは、対面式キッチンでよく使われるスタイルです。

 

この他に、広いダイニングキッチンでは、配膳などを含めた作業動線が比較的短く、作業性が高いL型キッチンです。

また、流し台や調理台などを独立させて、多人数でも作業ができるのがアイランドキッチンです。

 

来客が多く一度に大量の食事を作らなければいけないご家庭には、L型と2列型を組み合わせたU型キッチンがあります。

 

 

キッチンレイアウトの考え方

主婦にとってキッチンでの作業は一日の中でも一番長く居る空間ですので、機能的なレイアウトにしないと移動距離が長くなり、かなりのエネルギーを使ってしまいます。

 

機能的で使いやすいレイアウトにするためには、どのような動き方が楽かを考える必要があります。

一般的に楽な動線として、ワークトライアングルというものがあります。

 

 

ワークトライアングルとは、シンク(流し台)の中心と加熱調理器具(IH・ガス器具など)の中心、それに冷蔵庫の中心を結び三角形を作り、その3辺の合計で限度範囲を示したもので、それによって作業効率の良否を判定するものです。

 

キッチンの種類

キッチンには主に3つの種類があります。

 

現在の戸建てや分譲マンションでは、流し台・作業台・調理器具などを自由に組み合わせてキッチンスペースに合ったキッチンを設置するシステムキッチンが主流となっています。

 

システムキッチンのサイズには、2,400㎜2,550㎜2,700㎜3,200㎜がありますが、別注で間口にあったキッチンを造ることもできます。

 

 

賃貸物件やサブキッチンとして人気があるのが、規格で間口が決まっているコンパクトキッチンです。

キッチンサイズとして、1,200㎜・1,500㎜・1.650㎜・1,800㎜・2,100㎜・2,250㎜があります。

 

 

現在、一般家庭ではあまり見かけないですが、流し台・調理台・ガス台がそれぞれ個別になったものを組み合わせるセクショナルキッチンというものがあります。

 

キッチンの設備機器

キッチンを選ぶ際には何を基準に選んでいますか。

 

多くの方は設備機器の充実を重視しているという回答が多いです。

設備機器の中で皆さんが悩んでいるのが調理器具だと言います。

 

IHクッキングヒーター

調理器具ですが、主流となっているのがガス器具でしたが、IHクッキングヒーターの出現でIHクッキングヒーターに替える方が増えてきています。

その理由として挙げられるのが、家庭用の200V電流の普及です。

IHクッキングヒーターは、電気を熱源としているため、燃焼時に部屋の空気を汚しません。

 

そのため燃焼による酸欠や、不完全燃焼による一酸化炭素中毒の心配がないということです。

 

また電気ですので直火を一切使いませんので、小さなお子様や高齢者の居るご家庭では安心して使うことができるというメリットがあります。

 

 

しかし、IHクッキングヒーターの場合、中華料理など強い火力が必要な料理には、少し不安な面があります。

その点ガス器具の場合、火力が強く中華料理などの調理には向いていると言えます。

 

 

ところでIHクッキングヒーターですが、ガス器具と同じように3口になっています。

種類によっては3口のうち2口がIHヒーター(電磁誘導加熱式)で、奥の1口がハロゲンヒーター式(ハロゲンランプを熱源としたもの)、あるいは、シーズーヒーター式(ニクロム線ヒーターをニッケル鋼のパイプで保護したもの)なっているものがありますので、よく種類を確認して選んでください。

 

食器洗い乾燥機

設備機器で普及してきたのが食器洗い乾燥機です。

主婦にとっては、後片付けも大変な労働で、特に共働きのご家庭では大変な作業です。

食器や調理器などの洗浄から乾燥までを自動で一度に行え、収納したまま食器や調理器を置いておけるので便利です。

 

従来は据え置き型が主流でしたが、システムキッチンの普及により、ビルトインタイプが主流となってきました。

 

 

食器洗い乾燥機の間口の大きさは、450㎜~750㎜があり、デザイン・機能など種類が増えていていますので選ぶのも楽しくなっています。

食器洗い乾燥機の最大の欠点は、洗浄時間や乾燥時間が長いですので、熱に弱い食器や調理器などを洗うことができないことです。

 

しかし、その点さえ注意すれば便利に使えるアイテムですので、忙しい主婦の方にはお勧めです。

 

まとめ

キッチンリフォームを考える場合、現在使っているキッチンのどこが便利で、どこが使い勝手が悪いかを列記することが重要です。

 

よくリフォーム後に聞くのが、「前のほうが使い勝手がよかった」・「この設備機器はあまり使わないのでいらなかった」という言葉です。

 

キッチンリフォームは、金額がかなりかかりますので、よく計画して今のキッチンにはどの機能を付ければ楽しく・楽に料理が行えるか考えることが大切で、ショールームや住宅展示場などで見て、衝動的に購入するといったことだけは避けるようにしてください。

 

 

また現在のキッチン・ダイニング・リビングのスペースを考えながら行ってください。

 

「オープンキッチンから対面式したらダイニングとリビングが狭くなってしまった」では、リフォームした意味がありません。

 

よって、お近くの工務店やリフォーム専門店・建築士などとよく打ち合わせして、使い勝手のよいキッチンを実現してください。

 

 

【浴室・洗面・トイレ リフォーム】

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