サンルームリフォームの進め方
「自然の光をもっと室内に取り込みたい」・「室内と屋外の中間的なスペースが欲しい」・「天候に左右されずに洗濯物を干す場所が欲しい」・「リビング的な部屋がもう一つ欲しい」など、サンルームに憧れる方も多いと思います。
そこで、サンルームのプランニングの進め方やデザインの傾向などを調べていきましょう。
サンルームとは
サンルームとは、屋根や戸・壁などをガラス張にして、自然光を多く取り入れられるようにした部屋のことで、スタイルはさまざまあります。
建物本体の部屋すべて、あるいは一部をサンルームにする場合と、リビングやファミリールーム・ユーティリティなどに隣接させ外部に設置する場合などがあります。
欧米の住宅では、建物本体の一部をサンルームにするようなプランニングが多くありますが、日本の場合は、リビングなどの掃き出し窓につなげて設置するデザインが多く、エクステリアメーカーからも、さまざまなサンルームが提案されております。
よって、一度ショウルームなどに出かけて実際の商品をみるのが良いと思います。
サンルームのプランニング
外部に隣接させて設置されるサンルームには、大きく二つに分類することができ、メーカーの商品をみてみると、使用目的によって大きく異なるのです。
このふたつとは、サンルームをセカンドリビングなどとして居室のように用いるタイプと、洗濯物を干す、アウトドア用品を収納するなど家事効率を高めるタイプとがあります。
まず、居心地の良さを求めるタイプでは、居室のような寛ぎの場とするため、開口部の工夫や用いる素材・デザインなどこだわったものが多くあり、外観のデザインに合わせて選ぶことができます。
一方、家事効率を優先させたタイプは、洗濯物が干しやすいように工夫されており、収納を目的にした場合は、床材や棚など日用品などの買い置きなど収納に配慮された工夫がなされています。
プランニングの際は、サンルームをどのように使うのか、どのような時間を過ごしたいのかをイメージしてプランニングすることが大切です。
床面・開口部で色々なプランニングができる
居室のように使う空間にしろ、家事効率を高めるための空間にしろ、プランニングをする際には、どこにどれくらいのスペースのサンルームを設けたいのか、室内との動線や家事動線などを検討し、配置計画をたてることが大切です。
何も考えずに、ただサンルームが欲しいと言ってサンルームを造ってしまうと、使い道がなく無駄な空間となってしまいますので注意が必要です。
プランニングを行う際には、床や壁・開口部をどのような形状にするのか、どのようなデザインやスタイルがよいのか、必要な仕様は何かを家族で話し合いながら決めることが大切です。
仕様によって使い方が異なってきます。
たとえば、床を土間やコンクリートのテラスにした場合、物干しやDIYなどの作業場として使うことになりますし、ウッドデッキを用いることにより、フローリングのリビングと繋げることができ広がりを感じることができます。
また、掃除のしやすいテラスやタイルを選ぶことにより、ガーデニングの作業をする、あるいはペットの居場所や洗い場にすることができます。
次にどの程度の開口部を設けるかによっても、使い勝手は大きく変わってきます。
たとえば、折り戸などによって全面が開口できるようにすれば、庭と一体感を出すことができ庭のような使い方ができます。
また、落ち着きのある居室スペースとして使う、あるいは洗濯物干し場として使う場合は、腰壁を設ける、あるいは出入り口のみを開閉するスタイルにすれば部屋という感覚で使うことができます。
このように、サンルームをどのように活用するのかを決めることが、このリフォームのポイントとなります。
暑さ対策や防犯対策も忘れずに
サンルームの最大のメリットは、自然光がたっぷりと部屋の中に取り込めることです。
気候のよい季節だと気持ち良いのですが、夏場の暑さには注意が必要です。
特に、最近の異常気象により気温の高い日が続き、室内にいても熱中症になる可能性が高いです。
メーカーでは、トップライトや折り戸にシェードなど日除けを設置できるように提案されているものがあります。
とくに、サンルーフをリビングと繋げて使用する場合は、このような商品を取り入れることをお勧めします。
最近はバリエーションも豊富に揃っていますので、お好みに合わせて選ぶことも可能になりましたし、網戸や換気・雨対策などもチェックしておくことが大切です。
次に防犯面ですが、開口部の施錠方法や採光部分の素材の強度など、防犯面でのチェックも必要です。
洗濯物干し場として独立して使う場合は、リビングとのつながり部分に十分な防犯対策をとっていれば、ほぼ大丈夫だと思いますが、リビングと繋げた場合は、開口部にどのようなカギをつければ安心できるのかを、メーカーの担当者に相談して決めることが大切です。
また採光部の素材に関しても、担当者と相談することをお勧めします。
その他として、掃除やお手入れについても考えておく必要があります。
折り戸のレール部分や屋根部分のメンテナンス方法なども、事前に確認しておくほうがよいと言えます。
エクステリア商品のショールームですが、以前はそんな多くはありませんでしたが、最近では増えてきていますので、できる限り実際の商品を見て、空間のボリューム感や戸の開閉方法などを実際に操作して確認することが大切です。
まとめ
サンルームのリフォームをする場合ですが、何に重点をおくかでリフォームの内容が変わってくますので、使い方を家族で事前に検討しておくことが大切です。
また、サンルームを造る場合、防犯対策や暑さ対策を十分にする必要があります。
これらを怠ると空き巣に狙われるとか、室内で熱中症で倒れてしまうなどということがありますので注意してください。
サンルームは使い勝手のよい空間にすることで、ライフスタイルが充実し、毎日の生活が楽しくなる、あるいは家事が楽になりますので、十分検討してリフォームを行うようにしてください。