ベランダ・バルコニーの快適リフォームの進め方
ベランダ・バルコニーのリフォームの多くは、老朽化による補修・交換が主ですが、それだけでなく住まいの居心地や機能を大きくアップさせ、想像以上に満足の高いリフォームにすることができるのです。
そこで、快適なベランダ・バルコニーの選び方や毎日の暮らしをより良くするリフォームの進め方をご紹介します。
スチール製は腐食が進む
スチール製のベランダ・バルコニーは、老朽化が進むと重量があるだけに危険ですので、屋外の鉄部分は5年毎に塗り替えを行うことが大切で、腐食が進む前に交換のためのリフォームが必要です。
また床面が防水されているルーフバルコニーやベランダは、定期的な防水工事が必要となりますので、防水は切れてしまう前にメンテナンスをしておくことが大切で、万一雨漏りしてしまうと費用などが倍増してしまうことがあります。
防水が施されている床の場合、5年おきに点検し、10年おきに防水工事のやり替えを行うようにしてください。
デザインはもちろん風通しや日当たりも
ベランダ・バルコニーの素材には、スチール・木製・アルミ製などがありますが、その中でアルミ製が強くて丈夫ですし、スチールや木製に比べてメンテナンスが楽です。
またリフォームで取り付ける場合は、後付けしやすい柱建て式か屋根置き式を選ぶのが一般的です。
ベランダ・バルコニーに取り付けるフェンスですが、デザインだけでなく風通しや目隠し機能などをチェックすることが大切です。
風を全く通さないものを選んでしまうと、内部に湿気に溜まってしまう、部屋の風通しが悪くなってしまうということがありますので注意が必要です。
選ぶ際の注意点には
ベランダ・バルコニーをリフォームする際にどのようなものを選べばよいかですが、奥行きが広めのベランダ・バルコニーにすることにより、家族やお友達などとティータイムを楽しむ、ガーデニングなどを楽しむアウトドアリビングにすることができます。
しかし奥行きが広い分、階下の部屋の日当たりが悪くなるあるいは、柱の位置がじゃまになっていないかをよく確認することが大切です。
ベランダ・バルコニーは住まいの外観イメージを決める大切な部分です。
シンプルな縦格子や、ナチュラルなウッド調・モダンなパンチングメタル・和風に合う格子など様々なデザインがありますので、住まいの外観やイメージに合わせて選ぶことが重要です。
ベランダ・バルコニーは便利なアイテム
ベランダ・バルコニーは主婦(主夫)の方にとっては、大切な家事を司る場所でもあります。
そこでベランダ・バルコニーに便利なアイテムを取り付けて、機能的な物干し場に変身させることができます。
アウトドアリビングを兼ねる場合は、収納式物干しにすることにより、不要な時には収納しておけますので友達同士でお茶などをするとき広く使うことができます。
また腰高の位置に物干し棚を取り付けることにより、枕や靴などを干すのに便利ですし、お盆などを載せるテーブル代わりに使うことができます。
ベランダとバルコニーの違いですが、一般的に屋根があるものがベランダ、屋根がないものをバルコニーといいますが、洗濯物を干す場として使う場合は、急な雨にも対応できるように屋根を付けておく安心で、洗濯物を干したままでも安心して外出できます。
お友達とお茶をしている最中でも、慌てて室内に入ることがありませんので、安全面においてもよいと言えます。
さらに屋根を選ぶ場合は、UVカット加工してある屋根材を選ぶことにより、日除け効果が期待できます。
UVカットにより、部屋の家具やカーテンだけでなく、お肌の日焼けも防いでくれますし、暑い夏でも快適に使うことができますので、家事が楽になるだけでなく、住まいの快適性もアップします。
快適空間造りで部屋が増えた
ベランダ・バルコニーをリフォームする際に小さな工夫を加えることで、くつろぎの空間を作ることができるのです。
そこでまず雰囲気づくりからですが、エアコンの室外機が置いてあれば、室外機にカバーを取り付けます。
カバーは、ホームセンターなどで様々なデザインのものがあり、DIYで簡単に取り付けられますが、サイズがいくつかありますので、室外機の寸法をよく確認して購入することが重要です。
また、ベランダ・バルコニーの床にタイルやウッドデッキなどで部屋と床の高さを揃えれば、使い勝手の良いアウトドアリビングとなりますが、砂埃や雨水の対策をしておく必要があります。
ところで、ベランダ・バルコニーのリフォームですが、戸建て住宅の場合は何の問題もありませんが、マンションの場合は、専用使用が認められているもののベランダ・バルコニーは共有部分ですので、床材を敷き詰めるなどの行為を禁止しているマンションもあります。
したがって、リフォームを行う前に必ず管理組合に確認してください。
また工事が始まる前には、ご近所トラブルを防ぐためにも、周囲の住民の方には、必ず手土産などを持っていって、挨拶をするようにしてください。
まとめ
ベランダ・バルコニーのリフォームは、どのような使い方をするのかでリフォームの仕方が変わってきますので、事前に何をしたいのかをよく家族で相談しておく必要があります。
たとえば、アウトドアリビングとして使う場合は、床の高さをリビングと合わせるのか、その場合の床材の素材はリビングに合わせるのかも検討しておくことが大切です。
マンションの場合は、必ず事前に管理組合にリフォームの内容を伝えて、許可を取ることが大切ですし、許可がおりた場合は、周囲の住民の方に必ず挨拶にいくことが大切です。
戸建ての場合はあまり気にしないでよいと思いますが、マンションの場合、ガーデニングスペースとするときは、水が階下に漏れないかをよく確認してください。