ウッドデッキリフォームの基礎

念願の戸建て住宅を手に入れ、程よいスペースがあれば考えるのは皆同じで、「休みの日やお天気の良い日には、家族やお友達で食事やお茶をしたい」「子供に思う存分遊ばせてあげたい」などくつろぎの場としてウッドデッキを造りたいと思っています。

最近では新築・リフォームなどで、もう一つのリビングとして設置される方が増えてきました。

そこで、これからウッドデッキを設けたいと思っている方のために、ウッドデッキの基礎と選ぶ際の注意点を調べていきましょう。

 

ウッドデッキの種類と特徴

ウッドデッキとは、木材でつくられた甲板のことを言います。

 

一般的には、天然の木材を使用したものをいいますが、反りや腐食などを予防する効果のある、木材と樹脂を合成したタイプもあります。

 

ウッドデッキをプランニングした場合、新築では建物本体と合わせて造作で制作するケースが多くありますが、ここではリフォームを主体として考えていきますので、メーカーなどの商品として提案されているモノを中心に考えていきます。

 

*天然木材製

一般的に広く用いられているのが天然木材製のもで、デッキに用いられる主な素材として、ウエスタン・レッドシダー(米杉)やイペ、ウリン、ヒバなどがあります。

 

デッキは風雨にさらされていますので、強度と耐久性があり腐りにくい木材が適しています。

ウエスタン・レッドシダー(米杉)は、耐久性・耐水性に優れており、イペは、耐久性・耐腐朽性に優れていますので、デッキ材としては理想的な木材といます。

またこれらの素材は、公共施設などでも多く用いられています。

 

しかし、いかに優れた木材でも表面に何の加工も施されていないと、耐久性が損なわれる可能性があります。

そこでメーカーは、デッキの耐久性を高めるために塗装を施していますので、どのような塗装がされているのか、メンテナンスの方法や時期などを事前に確認しておく必要があります。

 

*木材+樹脂

天然の木材の場合、乾燥などにより反りなどが発生することがありますし、虫食いや長い年月による腐食などが現れることがあります。

そこで、本物の木ではなく樹脂に木の粉を入れるなどした製品が増えてきています。

 

これは環境を考えたもので、家屋などの解体で排出される廃材とペットボトルなどの廃プラスチックなどを成型加工されたリサイクル素材を用いたデッキです。

 

天然木に比べ、長く使用しても色あせや腐食・虫害などがおこりにくく、手入れも簡単で、プランニングが自由に行えるのが特徴です。

 

また、施工性も高く、フェンスやステップ・床下点検口などもオプションで、用意されているものもありますし、好みに合わせたカラーも選ぶこともできます。

 

好みのプランニングが出来る

エクステリア商品として提案されているウッドデッキには、デッキのみのオープンなスタイルや手すりやパーゴラ(日かげ棚)を組み合わせることができるものなどがありますし、床に段差を設けられるものや、サンルームと組み合わせることができる商品もあります。

 

 

最近のDIYブームにより、施工業者に依頼しなくても、自分で組み立てることのできるキットがあります。

ネット通販やDIYショップ・ホームセンターなどで扱っていますので、サイズや価格・作業方法・作業工程・サポート体制などを確認して購入することをお勧めします。

 

また、DIYショップやホームセンターなどにサンプルやショールームがあれば、実際に触れてみて、ガタつかないか、施工方法は簡単か、構造はどうなっているのかなどを購入前に確認することが大切です。

 

ウッドデッキの寿命

天然木のウッドデッキの場合、木材の種類や設置されている土地の気候や土壌・設置方法・日々のメンテナンスによって大幅に変わりますので一概に言えません。

 

たとえば同じ地域や敷地でも、日当たりのよい南側に設置した場合と、湿気がちな北側に設置した場合では異なってきます。

 

 

こういったことを考えて大雑把にいえば、一般の住宅のデッキあれば、5~10年ぐらいが一つの目安としていただければいいのではないでしょうか。

 

耐用年数に大きく関わってくるのがメンテナンスです。

素材に合わせたお手入れや塗り替えなど、適切なメンテナンスを行っていれば、長く使用することができます。

 

 

定期的なお手入れが難しい、あるいは面倒だと言われる方ですが、もちろん商品にもよりますが人工的な素材の商品がよいと思います。

人工的な素材で出来た商品の場合、半永久的と言われています。

 

ウッドデッキを設置する際の注意点

ウッドデッキを計画する際に注意することは、ウッドデッキをどのように使って暮らしていきたいのかを、具体的に思い描くことが大切です。

 

たとえば、リビングやダイニングに繋げれば、セカンドリビングとして利用することができますし、キッチンの近くに設置すれば、食事やパーティなどが楽しくなると言えます。

この場合、ウッドデッキを室内の床と同じ高さにすることで、スムーズに出入りすることができますし、広々とした空間が生まれます。

また、お風呂上がりの時間を楽しむのなら、バスルームに繋げるようにするのも一つの案です。

 

 

ここで注意しなければいけないのが、隣家や道路などからの見え方です。

せっかくウッドデッキを設置しても、隣家から丸見え、道路からの視線が気になり落ち着かないというので設置した意味がありませんので、プライバシーを確保できるような空間造りが大切です。

 

まとめ

ウッドデッキは、自然の光や風を感じることができる場所でもあり、家族で楽しく過ごせる場所でもあります。

 

 

ウッドデッキをプランニングする際は、ウッドデッキをどのように使うのかをよく考えて設置することが大切です。

また、部屋の繋がりを考える場合は、床のレベルも考える必要があります。

 

最近では、自分で組み立てられるキットや、メンテナンスのしやすい製品を選ぶことが重要ですので、DIYショップやホームセンターなどで実物を見て検討することが重要です。

設置した場合の視線も考慮する必要があります。

せっかく設置したのに、隣家や道路からの視線が気になって仕方がないでは話になりませんので、プランニング際には、視線なども考慮して計画することが重要です。

 

スポンサーリンク
おすすめの記事
スポンサーリンク