空間を間仕切り有効活用
子供が成長し年頃になれば個人の空間が必要となりますし、逆に子供が巣立った後は、また広々とした空間にしたくなることもあります。
その度に工務店などに依頼して、職人さんを手配してもらっているとお金も時間もかかって大変です。
そこで、間仕切り扉で簡単に空間を有効利用してみませんか。
間仕切り扉とは
間仕切り扉とは、閉めることにより独立した一つの空間になり、開け放すことで広い開放的な空間を得ることができるのです。
現在の住居は、リビングとダイニングが一つの空間となり広々としたものになっていますが、お客様が来たときにゆっくりと座ってもらうところが無いといってもよいのが現状です。
また、子供部屋も子供が小さい頃は一つの部屋で十分ですが、子供が成長するにつけ個々の部屋が必要となってきます。
このような場合に便利なアイテムがあります。
それが可動間仕切り扉で、閉めることで独立した空間が生まれ、開け放すことで開放的な空間が生まれます。
間仕切り扉の考え方として、家族構成や生活スタイルやライフステージに合わせて、空間を自由に利用できるようにしたいと考えたときに間仕切りを取り入れるという考え方です。
間仕切り扉は昔からある
間仕切りとは、移動することができる、取り付けや取り外しできる間仕切り壁や扉のことで、日本家屋で最も代表的なものが「襖(ふすま)」です。
襖を閉めているときは客間となり、開けることにより大広間になります。
これは古民家などでよく見かける建築様式で、昔は、冠婚葬祭をその部落で行うのが風習でしたので、自宅に親族や村の人たちなど大勢の人を招き入れるのに必要でしたが、現在では、会館や施設を利用しますので必要がなくなり殆ど見かけることがなくなりました。
開閉することによって必要な個室を確保することができ、行事に合わせて広い空間を実現できる襖ですが、現在の住まいでは、プランニングして襖そのものを取り入れることが困難となっています。
そこで現在の住まいでは、和洋入り混じったものですので、襖に変わるものとして、戸襖が主流となっていますので、間取りやインテリアに合わせた間仕切り扉を選ぶのがポイントです。
間仕切り扉の特徴
間仕切りは、扉の他に間仕切りと収納を兼ねた間仕切り家具もありますし、移動家具などもこの部類に入ります。
移動間仕切りのよさは、設置する位置や設置プランを変更することで、ひとつの空間をさまざまな用途に合わせて構成することができます。
空間によって、間仕切ることが必要なのか、また間仕切りに付加価値を付けるかは、プランニングする上でしっかりと検討することが大切です。
間仕切り扉は、各メーカーによって名称がさまざまで、可動間仕切り・間仕切り開閉壁・間仕切りウォールなどと呼ばれています。
間仕切り扉の種類
間仕切り扉の種類ですが、クロゼット扉や収納扉にも用いることができるものもあり、形状やタイプによっていつくかに分類することができます。
まず、解放時に開口部をオープンにできる可動間仕切りを折れ戸タイプといいます。
また片引き戸・引き違い戸・引き分け戸などをスライドタイプといい、コーナーに用いることができるタイプもあります。
次に、複数枚の引き戸が連なって開閉するものを、引き戸連動タイプといい、開けた扉が壁の中に収納される引き込み戸タイプがあります。
このタイプは開放時には扉が見えなくなるのが特徴です。
この他にも、扉を壁面にまとめて、フルオープンになるものもあります。
間仕切り扉ですが、扉そのものの種類やデザインは、通常の室内建具と同様で、ガラス戸やアクリルを用いたものや、化粧合板などを芯材に貼り合わせたフラッシュ戸などもあります。
最近では、天井までの大型タイプなども見られるようになりました。
また取り付け方法にもいくつかの種類があり、敷居や下レールの必要がない上吊りタイプのものもでていますので、空間デザインや用途に合わせて選ぶことがポイントです。
間仕切り扉の選び方
間仕切り扉を選ぶときの注意点ですが、一般に間仕切りは壁一面に設置します。
それゆえに、面積も広くインテリアにも大きく影響しますので、他の室内建具やフローリング・家具などと調和させることが大切です。
機能面では、最初に確認しなければいけないのが取手部分です。
取手の形状が使いやすいかどうかということです。
ボタン式(プッシュツマミ)のもので、使わない時は扉面に収まるようなタイプや框部分を利用した、一体式レール取手もありますので、間仕切りの大きさや重量によって、使い勝手も変わってきますが、デザイン的にあまり目立たないタイプがお勧めです。
また扉の閉まり方も大切なポイントで、扉本体がゆっくり引き込むソフトクローズ機能が付いたタイプがあり、これは開閉時の衝撃音の軽減や閉め忘れ防止、指詰め防止にもなります。
床面のレール形状や段差、開放時や閉めた場合の扉の固定方法などをチェックすることも重要です。
まとめ
広い空間を二つ以上の空間にするには、間仕切り扉があります。
空間を間仕切る場合、どのように空間を利用するのかを検討することが大切です。
またこの時、部屋全体のインテリアを考えることも重要ですし、どのようなタイプの扉にするのか、扉にはどのような機能を持たせるかも十分に検討し、プランニングすることが大切です。
そのため、間仕切り扉の特徴や機能を実際にショールームなどに行って確かめることも大切ですし、プランニングする際には、工務店やリフォーム会社の担当者と相談しながら進めるのがポイントとなります。