面格子の基礎知識

面格子は、窓からの侵入者を防ぐための大切な部材で、一戸建ての場合は、キッチンやトイレ・浴室など普段死角になりやすい、北側の窓などに取り付けられています。

またマンションの場合は、共有部分の廊下や建物が隣接している窓などに取り付けられていることが多くあります。

 

普段はあまり気にならないものですが、面格子にもさまざまな製品があります。

どのような商品があるのか、また防犯対策として選ぶ際の注意点などを調べていきましょう。

 

面格子の素材と種類

面格子の素材には、アルミやステンレス・鋳物などがあります。

この中でよく見かけるのがアルミ素材で、上下もしくは左右の2本のバーに、均等の間隔で縦や横に十数本のバーを渡したタイプや斜めにバーを渡したものなどがあります。

 

この他に、和風の雰囲気のもの、欧米の住宅にあるような装飾を施したタイプもあります。

 

色もアルミ色やホワイト・ブラックなどの色も揃っており、外観のデザインに合わせて選びやすくなってきています。

また、窓や門扉・フェンスといった外観とのコーディネートすることにより、外回りの一体感も生まれてきます。

 

設置場所も重要

面格子を設置する場所のポイントですが、基本的には死角になりやすい場所の窓で、雨戸やシャッターなどが取り付けられない窓で、トイレや洗面室・バスルームやクロゼットなどに設置する場合が多くあります。

 

また、高い位置の窓や2階の小窓など意外と忘れがちですが、物置や室外機・自転車・自動車などが足場になって侵入されることがありますので、足場になるようなモノは置かないようにするのが大切です。

 

取り付ける時の注意点

窓に面格子を取り付ければ防犯対策となり安心という方が多くいますが、取り付ければよいというものではありません。

 

面格子によっては簡単に破壊されるあるいは、外されてしまうことがあります。

そのため、面格子そのものが切断されたり破壊されない素材にすることはもちろんですが、一番重要なことは、建物への取り付け方法にあり、これにより防犯性能が大きく左右されるのです。

 

では、取り付け方ですが、長いネジを用いてしっかりと下地材に固定していきます。

このとき、ネジの頭をつぶして接着剤などで固定(後から外されないようにするため)するのも一つの対策方法となります。

 

また商品によっては使用するネジの工夫によって外すことができないようにしたものもありますし、窓サッシと一体化させた防犯性能を高めたタイプや溶接接合によって格子を外されないようにした商品もあります。

 

また、室内側に格子を取り付けたものもあります。

このタイプは、窓の形状により面格子を取り付けられない場所や外観デザインによって外壁部に面格子を設置したくない場合に有効的な面格子です。

 

面格子の選び方とは

では面格子を選ぶ際のポイントは何かを見ていくことにします。

 

まず面格子を選ぶ際、通風やプライバシーの確保を重視したいという方は、ブラインドのように開閉できるルーバータイプがお勧めで、格子とは少し異なりますが、羽根部分が可動して角度も変えることが可能なタイプがあります。

 

これらのタイプは、道路側にあるバスルームや洗面脱衣所などに向いています。

 

洗面脱衣場屋や浴室という場所は、湿気が多い場所でもあり、プライバシーも重視される場所ですので検討する余地は大いにあると言えます。

 

防犯性能の高い面格子を選ぶポイントとして、防犯性能の高い建物部品かどうかをチェックする必要があります。

 

チェック方法としては、CPマーク表示が一つの目安となります。CPマーク表示とは、防犯性能の高い建物部品の開発・普及に関する官民合同会議により防犯基準にクリアした製品のことで、CPマーク表示のない、既存商品に比べて防犯性能が高い製品ということになりますが、既存の製品でも防犯性が高いものもありますが、できればCPマーク表示のついているモノを選ぶことがポイントとなります。

 

CPマーク
CPマークとは、防犯性能の高い建物部品につけられるマークのことです。 CPとは、「CrimePrevention」の頭文字で、防犯を意味します。

CPマーク表示については、メーカーのカタログやショールームの展示商品には、CPマークがついていますので、選ぶ際には確認することが重要です。

 

面格子は手入れと点検が必要

面格子は、窓の外面を掃除する際に、ついでに掃除するという方が多いのではないかと思います。

 

一般的に面格子は、頻繁に掃除をするところではありませんが、年に数回(お盆・正月前)だけというのではなく、月に一度は見てください。

その際、ムリに掃除をする必要はありませんが、面格子がガタついていないか、ネジが緩んでいないかなどの点検を兼ねてお手入れをするようにしてください。

この時、室外側だけでなく、室内側からもチェックすることが大切です。

 

お手入れですが、通常は乾拭き程度で大丈夫ですが、素材によっては錆などが出ている場合がありますので補修や取り替えなども考える必要があります。

また2階など、足場が不安定な高い場所は、危険ですので業者さんに依頼するようにしてください。

 

まとめ

面格子には、素材やデザインなどいろいろあります。住まいの外観とのコーディネートを考えてプランニングすることがポイントです。

 

CPマーク表示の付いた防犯性能の高い面格子を取り入れたとしても、日ごろの点検が重要です。

 

しかも、どのような面格子を取り付けたとしても、くれぐれも窓の施錠を怠ることのないようにすることが大切で、日ごろからの防犯意識をアピールすることが、侵入者から住まいを守る最適な方法です。

 

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