カーテンの基礎知識

窓の装飾はもちろんのこと、窓の持っている機能を調整する役目も果たしているのがカーテンで、室内のインテリアにも大きく影響するものです。

 

そこでカーテンのデザインや機能について調べていきましょう。

カーテンの威力

カーテンはどこの家庭にもありますし、窓の数だけカーテンがあると言ってよいと思います。

 

カーテンほど季節感を味わえるものはありません。

夏は生地の薄い爽やかで、色艶やかなものを、冬は生地が厚手で、温かみのある落ち着いた色合いにするなど使い分けている方が多いと思います。

 

カーテンの種類

カーテンといっても生地や織り方などの構造によってさまざまな種類があります。

 

カーテンには、厚手の布を用いたドレーバリーカーテン、綿やポリエステルなどの平織りの無地にプリントを施したプリントカーテン、意図的に透けて編み込んでできたレースカーテン、またレースに似た感じの風合いの織物で作られたケースメント、薄地で光が透けるシアーカーテン、夏の日差しなどを遮ることを目的とした特殊な遮光カーテンがあり、カーテンに遮音・保温・断熱性能などの機能カーテンが多くなっています。

 

カーテンの構造

カーテンの織り方の基本として、経糸(縦糸)と緯糸(横糸)が1本ごとに交差する織り方の平織り、経糸または緯糸がそれぞれ交差する糸を2本以上すくいながら織る綾織、経糸か緯糸のどちらかの糸を4本以上とばして交差させることで、糸が表面に長く浮き出る織り方の朱子織があります。

 

これらの織物に、豊かな表情や風合いをつける加工として、エンボス加工、モアレ加工、リップル加工、キルティング加工、オパール加工、プリーツ加工などがあります。

 

カーテンもインテリアグッズの一つ

カーテンも立派なインテリアグッズの一つです。

そのためカーテンの吊るし方によって部屋のイメージが大きく変わってきます。

 

カーテンの吊るし方のスタイルですが、バリエーションも含めると多くの種類があります。

 

カーテンのスタイルには、開閉を必要とするスタイルと、出窓や飾り窓など、開閉を必要としない装飾性を重視したカーテンのスタイルです。

 

開閉を必要としない装飾性を重視した窓のカーテンスタイルですが、クロスオーバーと呼ばれるもので、2枚のカーテンを吊り元で深く交差させたスタイルで、レースや爽やかな色合いの薄地のカーテンを使用します。色合いは、部屋全体の色調を考えることが大切です。

 

このほかに、スカラップと呼ばれるスタイルがあります。

このスタイルは、カーテンの裾が貝殻のように円弧を書いた装飾性のあるスタイルです。

 

また、セパレートと呼ばれるスタイルがあります。

このスタイルは、一つの窓に何枚ものカーテンを吊るし、それらをタッセルで分けるスタイルです。

 

カーテン自体に装飾する方法として、カーテンの裾に仕上がり丈に対して、15%~20%の長めのフリルを付けたスタイルをハイギャザーと言います。

 

カーテンの基本的な構成とは

カーテンは一番ポピュラーなインテリアグッズの一つで、どのご家庭にもあります。

 

しかし、意外にもカーテンの構成(各部の名称)のついて、あまり知られていないのが現状だと思います。

 

カーテンの基本的な構成ですが、カーテンは大きく分けると、カーテン本体、上部のトップトリートメント、そして下部のボトムの三つから構成されています。

 

カーテン本体部から細分化していきますと、トリミング部分があります。

 

トリミング部分とは、バランスの裾や縁の飾りのことを言います。

カーテンを開けて束ねるバンドのことをタッセルと言います。

 

これには、ひも状に結び目のある組紐になっているブレード、丸紐状のコードやチェーン(鎖)などがあります。

 

最近の住宅では、タッセルの代わりに、カーテンホルダーが使われています。

カーテンホルダーとは、束ねたカーテンを引掛けておく装飾的な金具やカーテンを束ねたタッセルを壁に掛ける金具の房掛けが本体部分に属します。

 

カーテン上部のトップトリートメントというものがあります。

これは、カーテン上部を美しく飾る演出のことで、ボックスバランスのほかにスワップ&テールやビッショップスリープ、スカーフスワップなどの種類があります。

 

このトップトリートメントの部分に、装飾レール(一般的に、カーテンレールと呼ばれるもの)があり、これはカーテンボックスがない場合に使います。

また、カーテンの吊り元(カーテンレールやフック)を隠すバランスと呼ばれるものもあります。

 

カーテンの下部にボトムと呼ばれるものがあります。

これは、カーテンの裾が風などで暴れないようにするためのものです。

 

また、プリーツの線を美しく見せるための重なりとして下部に縫い付けるウェイトテープがあります。

 

カーテンを吊るすレールには、機能レールと装飾レールがあります。

機能レールとは、実用性、耐久性などの機能面を追及したカーテンレールで、形状はC型や角型などが一般的です。

装飾レールは、その名の通り装飾性を持たせたカーテンレールです。

 

まとめ

毎日何気なく見たり触れたりしているカーテンですが、その機能やデザインによる種類の多さに驚く方も少なからずいると思います。

 

カーテンを選ぶ際は、どのような機能が必要なのか、また、部屋とのインテリア性も考えながら選ぶことが大切です。

 

カーテンの織り方や構成などもよく理解しておくことも重要で、この部屋には、このようなカーテンにしようなど、個性を生かしたインテリアも楽しいと思いますし、季節ごとにカーテンを掛け替えるのもプチリフォームの一つです。

 

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