窓を彩る魔術師たち
毎日何気なく見ている窓ですが、窓にはいろいろな役割があります。
その中でも大切な役割をしているのが、通風と採光で生活していく上で重要なものです。
そんな大切な役割を持っている窓をコーディネートしてみませんか。
そこで、窓回りのアイテムにはどのようなものがあるのか調べていきましょう。
ウィンドウトリートメントとは
ウィンドウトリートメントなんて聞いたことが無いという方が多いと思います。
ウィンドウトリートメントとは、窓回りの処理あるいは窓飾りという意味で、つまりこれは、窓の回りに機能的、装飾的なデザインを施して、窓回りを演出することを言います。
窓は、換気や採光といった機能を持っていますので、この窓辺にカーテンやブラインドなどを付けることで、きめ細やかな室内環境がコントロールできるとともに、室内全体のインテリアの雰囲気づくりにも大きな効果を与えます。
カーテン・ブラインドの役目とは
窓からの光や風・暑さ・寒さを調整するものとしてカーテンが多く使われていますが、最近では、ブラインドを利用される方も増えてきています。
ブラインドには横型と縦型があり、それぞれに呼び名があります。
横型ブラインドの名前ですが、外国の地名にちなんだ名前が付けられているのです。
水の都で有名なベニス(ベネチア)で、水面の強烈な照り返しを防ぐために使われ始めたことから、その地名にちなんで「ベネシャンブランド」と呼ばれるようになっています。
また、縦型のブラインドを「バーチカルブラインド」と呼ばれています。
ブラインドの種類と特徴
もともとブラインドとは、よろい戸・ルーバー・すだれ・カーテン類など、太陽の光や視線をコントロールする目的で開口部に設けられるモノの総称で、ロールスクリーンなどもこの部類に入ります。
横型のベネシャンブラインドは、スラットの角度を調節する、あるいは上下に開閉することによって光や視線を自由にコントロールできるブラインドです。
縦型のバーチカルブラインドは、ルーバーを垂直に吊り下げ、そのルーバーの角度を自由に調整したり、左右に開閉できるブラインドです。
ベネシャンブラインドやバーチカルブラインドは、色や柄などが豊富にあり、取り付けも思ったより難しくなく、簡単に取り付けることが出来ます。
ロールスクリーンですが、布製のスクリーンを、上部に取り付けたローラーパイプに巻き取って昇降させる方式で、生地には、不透明やシースルー、オバール、遮光タイプなどがあります。
ロールスクリーンは、ブラインドのように角度調整などが出来ないため、脱衣室などに多く使われています。
ローマンシェードの魅力
ローマンシェードって聞いたことがありますか。
ローマンシェードとは、一般に布地にひもや鉄線などを縫いつけ、そこに開閉及び昇降装置を組み込んだカーテンのことです。
基本的な機能はカーテンと同じですが、カーテンは左右の開閉に対して、これは上下に開閉しますので、この点がカーテンと異なる部分で、どちらかと言えば、舞台などの緞帳に似ていると言えます。
ローマンシェードの特徴
カーテンの上下方向に適当な間隔をおいて吊りひもを取り付け、それを上下に操作することで開閉を行うものです。素材やテスクチャー、風合いを生かした表現や演出が出きますので、窓の装飾方法として用いられています。
ローマンシェードの種類
ローマンシェードにもいろいろなスタイルがあります。
その代表的なものにプレーンというものがあります。
このプレーンとは、一定の間隔でフラットなひだをたたみ上げていくというもので、薄いレースやプリンと地からジャカードなどの厚地のものまで幅広いタイプのものがあります。
シャープと言われるものがあり、規則的にバーが組み込んでありますので、たたみ上げた時にシャープなラインが入りますので、軽量な生地が適しています。
この他に、たたみ上げると、裾が風船のようにカーブのある波方状のひだが出来ることからバルーンと呼ばれており、無地やレース地などあっさりとした生地が適しています。
また、幾重にも豊かなウェーブを横方向にとった豪華なスタイルのオーストリアンがあります。
このタイプは主に、ホテルや結婚式場・劇場などに使われています。
少し特殊なスタイルとして、中央を1本のひもで引き上げるタイプのムース(センタープルアップ)というのがあり、中央が引き縛られた独特のスタイルになります。
また、引き上げた時にボトムの形ができ、それが孔雀が羽根を広げたような半円形になることから、ピーコックとも呼ばれています。
まとめ
窓は自然の光を取り込んでくれ、また室内空間の空気を入れ替えて新鮮な空間にしてくれるなど生活にはなくてはならない存在です。
そんな大切な役割をしている窓を飾る行為を、ウィンドウトリートメントといい、窓の回りに機能的で装飾的なデザインを施し、窓回りを演出します。
窓を演出するアイテムとして、ブラインドやロールスクリーン、カーテンといったものがあり、それぞれの特徴を理解し、室内全体の雰囲気とマッチしたものやデザインを選ぶことが大切です。
カーテン、ブラインド、ロールスクリーンには、無数の形や色、柄がありますので、室内のインテリアや自分独自のデザインを作ってみてください。