椅子・テーブルの基礎知識
日頃、何気無しに使っている家具ですが、構造や種類によって使いやすさが違ってきます。
また、室内空間にマッチしたデザインや、色・柄にすることでインテリア性も増してきます。そこで、家具について一緒に勉強していきましょう。
良い家具とは
日頃、使っている家具ですが、良い家具の条件というものがあります。
その条件とは、機能・構造・デザインのいずれもが優れていることが要件となります。
この要件を簡単にいうと、使いやすくて丈夫なこと、外観上のデザインが良いことです。
しかし、家具はインテリアの一部とはいえ、調度品ではありませんので、家具は使ってはじめて家具になります。
椅子(イス)の種類
椅子には、構造や型によってさまざまな種類があり、使われ方がそれぞれ違ってきます。
足が反り状になっており、椅子を前後に揺り動かせるロッキングチェア、背もたれの角度が自由に変えられ、ゆったりと体を休めることのできるリクラインチェア、収納や持ち運びに便利な折りたたみ式のフォールデイングチェア、この椅子は主に集会所などで使われています。
また、結婚披露宴会場やパーティー会場でよく使われているのが、積み重ねができるスタッキングチェアです。
一般家庭のリビングなどで使われているのが、普段はソファで、背もたれや座席を動かせばベッドに変わるソファベッドなどがあります。
最近の食卓の椅子には、ロッキング式やリクライニング式のものが販売されておりますので、ライフスタイルに合わせた椅子を選ぶのも良いと思います。
椅子の役割と構造
椅子の構造を役割別から見てみると、柔らかさの効果を出すクッション材、衝撃を受け止める効果がある衝撃吸収体、しっかりとした骨組みの構造材とこれら三つの構造で成り立っています。
座り心地をよくするには、柔らかいクッション材だけでは体が沈みすぎて逆に座り心地が悪くなります。
座り心地が良く、適度な姿勢が保てるようにするには、クッション材を段階的に硬くして層を作っています。
椅子は、家具の中でも直接身体に触れるものですので、良い椅子の条件の一つとして、体と接する部分が、効果的に体を受け止めてくれることが、良い椅子と言えますので、家具店などで実際に座ってみて、座り心地などを確かめることが大切です。
テーブルの種類
テーブルも椅子と同様に、生活する上でなくてはならないものです。
テーブルは、椅子と違い、モノを置く台になるし、作業台にもなりますので、人の行為を支援してくれる家具で、テーブルにも色々な種類があります。
使用する人数に合わせて甲板を伸ばして広く使ったり、またコンパクトに縮めて使用したりできる「エクステンションテーブル」や、少人数のときは、甲板を折りたたんでおけ、人数が増えた時に、甲板を持ち上げて広く使えるバタフライ(フォールディング)テーブルがあります。
また、同じ形で大きさの異なるものを入れ、子式に順々に収納できるネストテーブル、小さなお子様収納棚を備えた机で、前面の扉が斜めに取り付けられ、手前に倒すと机の天板になる、ライティングビューローなどがあります。
最近の学習デスク事情
昨今の学習デスク事情ですが、子供の成長とともに、高さ調整が出来るタイプで、リフティング机の一種と言えます。
また、収納棚などシステム化されており、小・中・高校と成長するにつけ、収納棚も移動できるタイプが人気です。
学習デスクの天板ですが、小学校から高校まで使うとなると12年間使うことになりますので、傷や汚れに強いものがお勧めで、最近では、メラミン化粧板が使われているものが多く、色や柄なども豊富に揃っていますので、これも室内にあったデザインのものを選ぶことが大切です。
テーブルの基本構造
テーブル(デスク含む)の構造とは、どうなっているのか、基本的な構造を説明しますと、テーブルは、甲板と脚から構成されています。
テーブルの脚は、上部の幕板で固定されているだけのものが多く、これらをしっかりとした取り付けを行うために隅木と呼ばれるもので固定されています。
甲板(天板)の材質には、ほとんどがメラミン化粧板と呼ばれる化粧板が使われています。
このメラミン化粧板ですが、他の材料と比べ、表面硬度があり、キズや汚れが付きにくいという利点から使われています。
甲板には、この他に、無垢材でできた集成材やポリ化粧合板などが使われていますが、集成材やポリ化粧合板は、表面硬度がメラミン化粧板に比べると弱いですので傷などに注意する必要があり、集成材の場合は表面を塗装されているものが多くありますので定期的にお手入れをする必要もあります。
また、リビングなどで使われているテーブルの天板には、強化ガラスやペアガラス、天然石、人工大理石などが使われています。
テーブルの脚ですが、素材には一般的に、無垢材が多く使われており、その他、スチールパイプ・ステンレスパイプなどが使われています。
また、脚の形状には、丸脚・角脚・板脚・挽物脚・曲線脚などがあります。
まとめ
椅子・テーブルは日常よく使う家具で、どこの家庭にもある一般的な家具です。
そのため、室内のインテリアには大きく変わる家具でもあると言えます。
椅子やテーブルの家具にもいろいろな種類があり、素材もさまざまですので、用途や家族構成、ライフスタイルなどを考慮し、室内の空間にマッチしたデザインのものを、選ぶことが重要です。
ネットやカタログだけでなく、実際に家具店に出向いて、手に触れるなどして確認することが大切です。