暮らしの中にある臭いとは

最近、住まいの臭いについて話題に上がっています。

ところで、人が生活していく上で必ず匂いというものがありますが、匂いには二種類あります。

生ゴミやタバコ、ペットなどから発生する悪臭と、芳香剤や石鹸あるいは住まいの香水などから発生する人工的な匂いとがあります。

そこで住まいの匂いについて考えていきましょう。

匂いは昔からの課題

日本では古くから服の中に匂い袋を忍ばせるという習慣があり、現在では古くからの習慣として、京都などの舞妓さんや芸者さんなどが匂い袋を帯に付けています。

 

また、香道といって、お香の匂いを鼻だけでなく、視覚、聴覚など体の五感すべてで感じ取るもので、茶道と同じわび・さびがあり、茶道と同時に発達しました。

また、西洋、特にフランスで香水が発達しました。

 

その背景には、マリーアントワネット妃が、ベルサイユ宮殿において毎晩のように晩餐会を開いた際、ベルサイユ宮殿にトイレ設備が不十分で、会場で用を足した際に臭いが残り、その臭いを消すために香水文化が発達したといわれています。

現在は、女性の方が普段、コロンや香水をつけて匂いを楽しんだり、身だしなみのために使うようになり、住まいでも固形石鹼をタンスや引き出しの中に、香水や芳香剤代わりに入れておくと、扉や引き出しを開ける都度、香りを楽しむことができます。

 

住まいの排水溝の匂い対策

きれい好きの方が多くいると思います。

きれい好きの方は、どの場所もきれいに掃除されており、きちんと片付いていると思います。

しかし、きれいに掃除すればするほど、何か臭いがするという方が多くいます。

 

この臭いの原因ですが、排水口からくることが多くあります。

よくある例としては、洗濯機の排水口です。最近話題になっている洗濯曹のカビに対しては、薬剤などが販売されておりますので、洗濯機の中もきれいに掃除できます。

しかし、問題は、排水ホースを抜いて洗濯パンを掃除した後です。

排水ホースを抜いて洗濯パンを掃除した後、洗濯機の排水ホースを洗濯パンに差し込む際に、根元まで差し込んでしまうと、封水がきかなくなり汚水口から匂いが上がってきます。

匂いが上がってこなくするには、最初に洗濯パンに水をゆっくり流し込み、その後、軽く排水ホースを差し込むと匂いは上がってきません。

この原理は、水を溜めることによって空間をなくして下からの匂いを防ぐ働きをしているのです。

 

この原理は、水周りには必ずと言ってよいほど使われており、目で見て一番わかりやすいのが水洗トイレです。

水洗トイレの便器内には絶えず水が溜まっており、この水が蓋の代わりになり、汚水からの匂いを止めています。

この水がなくなることはありませんが、万一なくなった場合は、工務店やリフォーム会社・設備会社に連絡して見てもらって下さい。水漏れの可能性があります。

 

また、洗面化粧台も水が溜まる仕組みになっています。

洗面化粧台の場合は、配水管がU字型になっており、U字部分に水が溜まる仕組みになっており、この水が溜まることにより排水口からの匂いを止めているのです。

最後に流し台ですが、他の水周りと違うのは、配水管に水を溜めるのではなく、排水トラップに水が溜まる仕組みとなっています。

 

流し台の排水トラップですが、トラップの中にゴミ収納があり、そのごみ収納を取ったとき排水口の周りが、堀のようになっており、ゴミ収納が蓋の役目をしており、水を流すことによりそれが上下し一定の水の量を保って匂いを上がってこないようになっております。

 

風呂場はカビの宝庫

住まいの中で一番カビが発生する場所が風呂場です。

昔の風呂場ですが、大半の場合、窓が備え付けられており換気が十分にすることができますので、以外とカビの発生を防ぐことができたのです。

しかし、現在は、マンションはもちろんですが、一戸建て住宅でもユニットバスが主流となっており、防犯やプライバシーの問題により窓がない場合が多くあり天井に小さな換気扇が取り付けられているだけです。

 

浴室は他の空間に比べ湿度が高い空間です。

昔の入浴仕方は、順番に次々と入浴するため全体の入浴時間が短く、その分換気時間が長くカビの発生を最小限に抑えることができ、カビ臭さもありませんでした。

しかし、現在では、ユニットバスになり、また入浴もスタイルもバラバラになり、その分換気時間が短くなり、換気能力も弱く十分に喚気することができず、また紫外線を含んだ太陽の光も十分入りませんので、カビの絶好の住み処となり、閉め切っているとカビ臭い匂いがします。

この大きな原因は、風呂場の配管用の点検口や天井の換気扇用の点検口の中です。

この点検口の中にカビが大量に発生しており、掃除もされることがありませんので、大量のカビが発生します。

よって、頻繁にする必要がありませんが、月に何度か掃除することをお勧めします。

点検口は、ドライバー1本あれば女性でも簡単に外すことができます。

 

風呂場で異臭が発生した場合、多くは黒カビが繫殖していることが多く、匂いだけでなく身体にも害を及ぼしますので、異臭を感じたときは、点検口なども確認して掃除をするようにして下さい。

 

まとめ

生活を営むうえで匂いというものは仕方がないものでもあります。

生活の中では、閉め切った部屋では、カビ臭い匂いやキッチンでは生ごみや野菜などが傷んで発生するメタン臭、またタバコの吸う家庭ではタバコから出るニコチンやタールの匂い、ペットのいるご家庭ではペットのご飯の匂いやペット自体の匂いなど様々です。

 

このような匂いを無くす、あるいは気にならないようにする対策としては、1日に1時間~2時間程度、住まいの全ての窓を開けて風の通り道を作って、換気をすればかなり良くなります。

 

また、押し入れやクローゼットなども同様に全開して風を通すことで、カビの発生を抑えカビ臭さをなくせますし、炭(ちなみに備長炭が良いといわれますが普通の炭でも効果は同じです)や活性炭などを、ストッキングなどに入れて置いておくと効果的ですが、換気を行った後にすればより効果が表れますので、換気が大切だと言えます。

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