サニタリーの基本プランの進め方

サニタリー空間といえば、ありきたりの空間になってしまうことが多くありますが、もっと個性的な空間に仕上げてもよいと思います。

 

 

サニタリー空間は、家族全員が毎日使う空間ですので、毎日の暮らしをもっと快適にするためにはどうすればよいのか考えていきましょう。

 

 

リフレッシュな空間を目指す

サニタリー空間は、家族みんなが毎日使う空間ですので、毎日の暮らしをもっと快適に、心豊かに過ごすために、ちょっと贅沢なリフレッシュな空間を目指すためには、一日の疲れを癒してくれる場所にすることが大切ですし、朝、リフレッシュさせてくれる空間にすることも重要です。

 

・浴室の考え方

浴室の役割の一つが身体をキレイにするということですが、最近の考え方としては、一日の疲れをとって癒してくれる場所で、身体も心もリフレッシュする空間でもあるのです。

そのためには、ゆったりと入浴できる空間にすることが重要となってきます。

つまり、ゆったりと入浴するための浴槽のサイズをチェックすることが大切です。

 

・浴室の施工方法

浴室の施工方法には、現場施工とユニット工法があります。

 

現場施工ですが、好みの浴槽やタイルなど自由に選ぶことができますし、間取りも自由に決めることもできます。

しかし、この施工方法の場合、タイル工事や左官工事など熟練の技術が必要で、職人さんの手作業が多いため工期も費用もかかります。

 

ユニット工法ですが、一般に用いられているのがユニットバスです。

ユニットバスの場合は、パッケージ化(規格化)された部材を現場で組み立てるだけですので、熟練の技術も不要で、短期間で仕上げることができます。

また、ユニットバスの場合、防水性が高いのが特徴で、2階に浴槽を設ける場合でも安心ですが、デザインが画一的で個性に欠けていたのですが、近年、清掃性やデザイン性、保湿性に優れた製品が増えてきています。

 

・浴室のプランニングポイント

浴室の広さですが、現場施工もユニット工法も同じような大きさで、三つのタイプがあり、0.75坪、1坪、1.25坪でこれらが一般的です。

 

現場施工の場合ですが、浴室の広さや浴室用水栓の種類(壁付タイプ、デッキタイプなど)によって、設置できる浴槽のサイズが変わってきます。

 

また、浴室が狭い場合ですが、浴室に広がりを出す方法として出窓を設置する、洗面脱衣室との間仕切りにガラスを使用するなどすれば、奥行きを感じられるようになるなどちょっとした工夫が必要となります。

 

浴室をプランニングする場合ですが、個性を表現したい、あるいはこだわりがある空間にしたい場合などは、現場施工にするのが良いといえます。

しかし、デザイン性や機能面、保温性、防水性を重視する場合は、ユニット工法が最適だといえます。

 

ユニット工法ではなく現場施工でプランニングする場合、最初に浴槽のサイズを決めることが重要になり、その際には、浴槽の奥行きも確認することを忘れないでください。

 

ユニットバスの場合、窓がありませんがその分換気設備が整っていますが、現場施工の場合、浴室は一番湿度が高い空間ですので、採光と通風のための窓を設置するようにして下さい。

但し、プライバシーを保護する配慮が必要です。

 

 

・洗面脱衣室のプランニング

洗面脱衣室は、洗顔をはじめ、洗髪、メイク、洗濯、脱衣と色々な用途があり、それゆえ収納するものも多くありますので、収納したいものをはっきりさせてから計画することがポイントとなります。

 

また家族が多いご家庭や、使用する時間が重なるご家庭の場合、二人で使えるツインボールタイプを検討するなど、使い方や家族構成によって必要な設備機器や洗面室のスペースも検討しながら、プランニングを進めるのが良いでしょう。

 

・洗面化粧台の選び方

一般的な住宅の場合、洗面化粧台は、既製品を取り入れるのが主流ですが、最近の洗面化粧台は、デザインも機能も充実しており、収納部材も豊富に揃っておりシステム化されています。

 

また戸建て住宅の場合、主寝室が2階に配置されることが多く、そのため2階のホールなどに設置できる省スペースタイプの洗面化粧台もいろいろあります。

 

住空間とのインテリア性を重視する場合ですが、カウンタートップや洗面ボール、水栓、収納Boxなど自由に組み合わせることのできる洗面化粧台が最適ですが、チェックしなければいけないのが、洗面ボールの大きさと水栓金具です。

たとえば、手洗い洗濯をよくする方は、大きな洗面ボールにする必要がありますし、洗面室で、洗髪することが多い方ならば、大きめの洗面ボールと洗髪用水栓にしておくと使い勝手が良く、ヘアカラーの際にも便利です。

 

・洗面脱衣室の収納計画

洗面脱衣室の場合、タオルや化粧品、歯磨きセット、ヘアドライヤー、洗濯洗剤や柔軟剤など洗濯用品など様々なものを収納しなければなりません。

そこで収納計画の一つとして、洗面台の前部の壁の厚みを利用して埋め込み収納を設置し、収納部分を隠すように前面に鏡の扉を取り付ける方法があります。

 

また、収納したものを取り出しやすいようにオープン棚にする方法があり、メイクに必要なものを全て収納すれば、洗面台の上がスッキリとし、メイク時も取り出しやすく使い勝手のよい洗面台となります。

 

洗面台や洗濯機の上部の空いたスペースに、吊り戸棚を設置すれば買い置きの洗剤や柔軟剤を保管するのに便利です。

また、反対側の壁一面に、造り付けの埋め込み収納を設置し、収納棚はオープンタイプにすることで扉部分の厚みも収納棚の奥行きをとることができます。

市販のバスケットなどを利用すれば、家族一人一人の下着やタオルなどを整理して収納することができます。

オープン棚ですので、カーテンやロールスクリーンなどを利用すれば、オープン棚を隠すことができます。

 

壁の厚みが無いあるいはスペースを確保することができない場合ですが、キッチンスペースでよく利用される床下収納も意外と便利で、重い洗剤などをストックしておくのに重宝します。

 

 

・トイレのプランニング

トイレは、将来のことも考えて設置場所や設備、広さを決めてプランニングする必要があります。

たとえば、来客が多いお宅では、化粧直しができるような手洗いカウンターと鏡を設置します。

また、将来、高齢の親と同居することを考えている方は、車イスでもはいれるようなスペースが必要ですし、手摺りの設置のための下地も必要となってきます。

 

トイレをプランニングする場合、リビングや玄関から行きやすい場所に造るのが理想です。

 

トイレの収納ですが、洗面室などとは違い収納する物も少なく、吊り戸棚や棚板を設置する程度で充分だと思います。

また、吊り戸棚もオープン棚にすることで、収納量が増えます。

しかし、生理用品など隠す必要がありますので、カーテンを取り付けることで、隠すことができます。

 

 

まとめ

サニタリー空間を快適な空間にするには、デザインや機能性も大切ですがもっとも重要なことは、収納プランを考えることです。

 

折角、機能的でデザイン性も優れているものを導入しても、物で溢れかえっていると落ち着かない空間となってしまいますので、プランニングをしっかりと検討することが重要です。

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