収納計画も大切な要素

住まいを建てる場合もリフォームする場合でも、収納に関するプランニングは大切で、子どもが大きくなるにつれて物が増えて困るといったことをよく耳にします。

そこで、収納をプランニングする時のポイントや何を重点にすれば良いか考えていきましょう。

物は増えるモノです

独身のときは持ち物も少なく、引越しをするにも手軽に行なえたのですが、結婚した途端に物が増えてきますが、新婚当時は、物が増えるといっても二人だけですので、急激に増えるものではありません。

 

しかし、やがて子供ができ、成長するとともに物も増えてきますし、ましてや子供が複数人になれば人数分の物が増えて行きます。

また、物が増えるのと住居とも関係があり、住居が賃貸や社宅の場合、いつ引っ越しするか分からないので、持ち物も最小限にとどめますが、持ち家の場合は、引っ越しすることがないと判断し、物が増える傾向にあります。

 

収納プランを立てる場合は

収納プランを考える場合、現在の持ち物の量を把握することから始めていきます。

持ち物を把握するといっても、衣類の枚数や食器の数などを数えるのではなく、ハンガーパイプの長さや棚の幅や奥行きを測るという方法です。

 

たとえば、洋服ダンスに掛かっている服の、丈の長い服が何m分、短い服が何m分と測って記録をとっていきます。

また衣装ケースの場合は、ケースの大きさを測り、寸法別に何個あるかこれも記録していきます。

 

書籍や靴・食器などは、棚板の幅と奥行きを測り、それが何枚あるか数えます。

この時、不用品の処分も同時に行なうと、次に収納するときスッキリします。

 

部屋別の収納計画

部屋別の収納と集中収納をうまく使い分けることが大切で、使う物が使う部屋の出し入れしやすい場所に収納されてあるのが理想的な形です。

しかし、部屋の空間などに限りがありますので、全てを使うということができません。

そこで、物の使用頻度に合わせた、部屋別収納と集中収納を使い分けるという方法です。

例えば、洗面室の場合でしたら、タオルや洗剤、柔軟剤など日常よく使うものは、洗面室に収納し、買い置きの分は、別の所に収納する、あるいは下着やパジャマ、制服などは部屋に収納し、季節の衣類など決まった期間しか使わないものは別の部屋にという具合です。

 

つまり、日常よく使うものは、その部屋に、決まった期間つまり季節物などの扇風機やファンヒーター、衣類、買い置きなど日頃、頻繁に使わないものは納戸などの大きな収納庫に集中的に収納するようにします。

 

しかし、集中収納で注意しなければいけないのが、収納の仕方です。無闇矢鱈に積め込んでしまうと、死蔵品を使ってしまうことがあります。

死蔵品とは、何も活用しないで、無駄にしまっておく品物のことです。

 

死蔵品をつくらないためには、どこに何を収納しているか、一目で中が見渡せるように収納することです。

そのためには、収納庫は小さすぎず、大きすぎず、狭すぎずが収納庫の原則です。

 

家族が使うものは指定場所に

家族共有の物は一定の場所に置くのが一番です。

たとえば、家族が集まるリビングには、常備薬や文房具、爪切り、予備の乾電池など、家族皆が使う日用品などを収納しておく場所を確保します。

確保する場所ですが、「使った後は出しっぱなしで、行方不明」というのでは意味がありませんので、探しやすく、戻しやすいというのをポイントに計画し、場所は部屋のあまり奥まっていないところが最適です。

 

家族皆が使う日用品は意外と、こまごましたものが多くありますので、収納には浅い引き出しが適しており、オープン棚などの場合は、アイテム別にカゴか蓋のない箱などに入れておくと、カゴ(箱)ごと出し入れできて便利ですし、キレイに整理して収納しておくと意外とキレイに使ってくれます。

 

乱雑になりがちなモノの収納は

ダイレクトメールや新聞・雑誌を山積みにしがちで、テーブルやカウンターの上についつい置いてしまい、お子様の学校からの大切なお知らせなどが、ダイレクトメールや雑誌などの間に挟まっているのが気付かずあちこち探しまわった経験があると思います。

 

そうならないためには、マガジンラックや日用品同様にカゴ・トレーを利用して種類別に入れておき、決まった場所に置くことが大切です。

 

また、見やすい場所に計画するのがよく壁面収納やローボードなどを活用し、専用のスペースを確保すると良いのです。

 

壁面収納家具

壁面収納家具ですが、設置する壁に合わせて家具屋さんにオーダーメイドすれば、仕上がりもよく室内の色調にも合わせてもらえ、大変美しい家具が出来上がります。

しかし、その分価格も高くなりますし、出来上がった家具を大工さんに依頼して施工もしてもらわなければいけません。

そこで、大工さんに造作で収納家具を造って設置してもらうと、意外とローコストで仕上げることができます。

造作家具の場合、扉がないことが多くありますので、内部に引き出しに代用できる衣装ケースや書類用の引き出しを利用すればコストを抑えることができます。

 

色合いなど好みのない場合は、ホームセンターや通販などに、ノリ付きのシートを購入して貼れば空間のデザインと合わすことができ、楽しく収納できるようになります。

 

見せる収納と隠す収納

インテリア感覚で収納する方法として、見せる収納と隠す収納の2つの収納方法があります。

 

見せる収納は、オープン棚やパイプなどを利用して、収納した物が外から見えるスタイルです。

一方、隠す収納は、扉などによって収納している物が見えない収納方法です。

 

物を取り出す、物を収納するといった場合、オープンの場合はワンアクションで行えますが、隠す収納の場合、扉を開ける、物を出す(入れる)、扉を閉めるといった3つの行動が必要となってきます。

頻繫に使うものは、見せる収納が適していますが、収納するものを考えないと、雑然とした印象になり収納して片づけたのが逆に散らかった印象を与えてしまいます。

 

家族がくつろいだり、来客をもてなすリビングは、収納も機能性とインテリア性の両方を兼ね備えたプランニングにすることが大切です。

 

見せる収納をインテリアに

見せる収納ですが、頻繫に使うもの良いですが、収納したものをインテリアとして考えてみませんか。

 

たとえば、コーヒーカップや茶碗、湯飲み茶碗、趣味で集めているモノなど、目に留まりやすい場所に見せる収納とすれば、インテリアとすることができます。

また見せたくない物は、カゴやケースに入れて収納すれば、中を見せずにインテリア性を兼ねて収納することができます。

 

まとめ

住まいを考える上で、収納計画は大切です。

折角きれいな住まいにしたのに、収納がうまくいかないと部屋が乱雑になってしまいます。

 

収納を計画する場合、収納物がどれだけあるのかも、把握しておく必要があります。

また、収納を考える場合、日常使うものと期間で使うものを分けて収納することも、計画しなくてはいけません。

 

見せる収納を計画した時は、インテリア性を重視して計画しなければ、乱雑とした印象を与えますので注意が必要です。

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