部屋単位の照明プラン

住まいを建てる、あるいは住まいをリフォームする前に住まいのプランニングを行います。

その際、部屋の間取りやキッチンなどは検討に検討を重ねプランニングしますが、照明のプランニングって意外と設備屋さんや電気屋さん任せという方が多いです。

そこで、照明プランを考える時のポイントや注意点などを考えていきましょう。

空間にあった照明プラン

住まいの間取りをプランニングする際に、間取りごとの照明のプランも考える必要があります。

 

照明のプランを立てる際に、あらかじめ考えておかなければいけないのが、どの空間で、誰がどのような生活行為をするのかということです。

たとえば、子供部屋ならその部屋で勉強したり趣味を楽しむ、あるいはダイニングで家族揃って食事をする、また、リビングでは夫婦がのんびりくつろぐまたは、家族でお茶をするなどといった行為です。

 

このような行為を快適に行うための適切な照明の計画を優先させ、器具選びは、照明計画ができた後でよいのです。

また、部屋によってはダウンライトやブラケットなど、あらかじめの配線工事が必要な器具もありますので、新しい住まいづくりの際の照明プランはとても重要です。

 

リビングの照明プラン

リビングですが、リビングの特徴は、家族や友人たちがくつろいだり、本や新聞を読んだり、時には家族で映画を見たりと、多様な使い方をする部屋です。

そこで、その場その場に応じたライティングができるように、1室多灯の照明プランが最適です。

 

たとえば、シーリングライトやシャンデリアを主照明にし、ダウンライトやブラケット、スタンドなどを補助的に用いることで、普段は部屋全体をシーリングで明るくできます。

また、くつろぐときはダウンライトやブラケット、本を読むならスタンドといった具合にいくつかの照明を組み合わせておけば、用途に応じて使い分けができ、様々な雰囲気を醸し出し、シーンごとに雰囲気を演出することができます。

 

高天井の吹き抜け空間の照明プラン

照明一つで部屋に広がりを持たせたり、逆に部屋をコンパクトに見せたりといった効果があります。

ところで、最近の住まいの特徴として、吹き抜けの高天井が多く用いられるようになってきていますが、この吹き抜け空間の伸びやかさを生かすためには、天井から床面に向かって直接、照明を当てるのではなく間接照明風に、壁面に光を当てることにより空間に伸びやかさが出てきます。

 

吹き抜け天井の照明ですが、高天井の空間向けに開発されたブラケットや、吹き抜け用のペンダントライトやシャンデリアもありますし、昇降機能が付いているものならば、ランプ交換や掃除などが楽に行うことができますので便利だと思います。

 

床面に届く光が弱く暗いと感じるようならば、ブラケットやアッパーライト型のフロアースタンドで明るさを補うという方法があります。

 

玄関ホールの照明プラン

玄関ホール、は住まいの空間で最初に入る場所で、訪れた人と迎え入れる人との両方の顔がはっきり見える、あるいは帰室した家族が安全に入れるように照明を取り付けることが必要となります。

そこで、玄関ホールを安全に光を届かすには、上がり框の真上に照明器具を取り付けるのがポイントとなります。

また、玄関ホールの電球ですが、室内と同等の明るさのものが良く60Wぐらいが最適です。

 

階段・廊下の照明プラン

階段の照明ですが、足元が暗くならないように取り付け位置に配慮が必要となります。

特に、ご家族にご高齢者のいるご家庭では、躓いたり踏み外すということが多くある、上がり口や下がり口などにフットライトを取り付けるなどの対策が必要です。

 

階段には、人感センサーつきフラットライトにすれば、夜間の暗いときに作動し、足元を明るく点灯してくれます。

また、人がいなくなると自然に消灯しますので、省エネ対策にも効果がありますし、灯りが気になり眠れないということもありません。

 

廊下は、天井と足元をバランスよく明るくするのがコツで、足元にはダウンライト、天井にはフットライトというように併用することも考える必要があります。

 

寝室の照明プラン

寝室の照明プランですが、ベッドに横になったときに、光源が直接目に入らないように配慮するのがポイントで、くつろぎ感を重視する場合は、調整機能の付いたシーリングライトにしたり、天井灯を省いてブラケットとスタンドだけにする方法があります。

また、寝室の出入り口近くにフットライトを取り付けておくと、夜中にトイレに行く時などに便利です。

 

水回りの照明プラン

キッチン

キッチンの照明プランですが、キッチンは作業場でもありますので、すみずみまで光が届く蛍当ランプを主照明として、流し台やコンロ部分には補助照明として、手元灯を取り付けるのが一般的なプランです。

浴室

浴室の照明プランですが、浴室の照明器具は必ず防湿タイプのものを選ぶのがポイントで、白熱ランプならソフトな光を楽しむことができ、また、蛍光ランプなら清潔感を与えてくれます。

ただし、浴室は湯気が出ますので、湯気が直接当たる浴槽の真上への取り付けは避けるのが基本です。

洗面室

洗面室ですが、洗面所でメイクをされる方が多いと思います。

そこで洗面所でメイクする場合は、明るくて影のできにくい蛍光ランプを鏡の上につけ、肌の色を忠実に再現する白熱ランプを両サイドに取り付けるのがポイントです。

 

まとめ

部屋ごとの快適な室内環境をつくるには、照明の便利な機能を取り入れ、部屋ごとに機能面をチェックするのが大切です。

 

照明器具などを選ぶ際ですが、どうしても器具のデザインにばかり気がとられますが、デザイン面以外にもチェックしておかなければならない色々の機能があります。

 

たとえば、白熱灯器具の明るさを無段階に調整できるライトコントロールを取り付けることにより、生活シーンに合わせた明るさの演出が手軽に行うことができますし、全点灯を使用するのに比べてランプ寿命も長くなります。

 

また、人の出入りと明るさに反応して、自動的に点灯・消灯する人感センサー機能があると、省エネ効果もあり、消し忘れの心配もなくなります。

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