適切な工事費用を知る事が大切
リフォーム工事が終わり、工事費用を支払うために金額を聞いて、見積書にかかれている金額と違い、戸惑ってしまったという方も少なからずいると思います。
どうしてこんな金額になったのか、説明を聞いてもわからず、言われた金額を支払ったというケースもあり、リフォーム自体、本当に良かったのかと後悔する方もいます。
そこで、適切な工事費用とは、また注意しなければいけない見積書とは、どのようなものか考えていきましょう。
効率よくコストダウンを
リフォーム工事のコストダウンには、大なり小なりのリスクが伴ってきます。
たとえば費用を抑えるために諦める部分があったとします。
しかし、生活を始めてみると「やっぱりあの時ここもリフォームしておいたほうが良かった」と後悔してしまうことです。
リフォーム工事で意外と費用が嵩張るのが水回りリフォームです。
その水回りリフォームの中でも、キッチンリフォームが他の水回りリフォームより費用がかかります。
その費用を抑える方法として考えるのがキッチンの機能をケチる、つまりランクダウンです。
食器洗い乾燥機を諦める、IHクッキングヒーターからガス器具に、といった具合です。
このようにランクダウンを行えば、その分家事の手間が増えるなどのリスクも大きくなってきます。
また、換気扇の性能を少し落としてコストダウンを計れば、換気質量が落ち、部内に調理時の匂いが残ってしまうことや、ガス器具などの調理機器の性能を落としたためにグリル機能が使いにくい、あるいは揚げ物のがしにくくなるといったことがあります。
そのうえ、料理の種類が減ってしまったという方もいますし、作業天板の材質を落としたために、傷が付きやすくなった、あるいは、少量の調味料を溢しただけで染みになってしまったなど後悔される方も多くいます。
後悔しないキッチンリフォームのコストダウンの仕方ですが、キッチンの機能はどれも便利で日々の家事をラクにしてくれますので、キッチンの機能は出来る限り自分の要望通りにします。
ただし、ここで使わない機能は省きまた、機能的に関係のない扉の材質やキッチンのデザインなどで、予算調整を行うようにします。
グレードを下げるような著しいコストダウンは、期待できないかもしれませんが、日々の手間を考えると安いと言えます。
洗面脱衣室のリフォームを後回しにすれば
住まいの中で意外と軽視されているのが洗面脱衣室です。
水回りのリフォームを行う場合もキッチンや浴室は優先されますが、洗面所は後回しにするご家庭が多くあります。
その多くの理由が、キッチンや浴室のリフォーム費用が高額であるため、リフォームの予算の大半が費やされ、洗面所まで手が回らないというのが現状です。
また仮にリフォームしたとしても、洗面台の交換、クロスの張り替え、クッションフロアーの張り替えなど、簡単なリフォームで終わってしまいます。
しかし、洗面脱衣室は、単に顔を洗う場所ではなく、パウダールームとなっていますし、脱衣した後の洗濯室としての機能があり、洗濯・乾燥室といった家事の作業室となります。
また、各人が使うタオルや下着、また、買い置きの洗剤や柔軟剤などを収納しておく収納場所も、必要となってくる空間です。
このような多機能を要する空間を、コストダウンのためだけにリフォームを後回しにしてしまうと、家族の暮らしに響いてしまうこともあります。
リフォーム費用で後悔しないために
リフォーム工事の見積書ですが、見積書の記載で多いのが、「一式****円」といったものや、別途工事といった文字です。
一般の方が、リフォーム業者などから見積書を受け取って目にする部分は金額だけです。
たとえば、ガス工事別途、電気工事別途と記載されている場合、リフォーム工事を施工する中で、電気工事あるいはガス工事が発生すれば、当然のことながら、その工事を行ってもよいか尋ねてきます。
これに対して大半の方は、OKという返事をしますが、実はここで大きな落とし穴があるのです。
この工事を行っても良いか尋ねてくるということは、費用が別途に掛かってきますが、どうでしょうかという意味もあります。
つまり、費用が別に掛かってくる工事については業者は勝手に行わず、必ず同意を得にきます。
同意を得た時点で、費用を払ってくれると解釈して工事を行います。
これが追加工事と呼ばれるもので、費用面では、追加費用と言われるものです。
見積書に記載されている追加工事という文字を見落としてしまう、あるいは無視してしまうと、工事が終了して工事費用を請求された際に、当初、提示された金額と違い争いになってしまうことが多くあります。
しかし、残念なことにこの争いでは施主側が負けてしまい、最終的に相手の提示した金額を支払うことになります。
見積書の提示を受けた場合、見積金額には、どこまでの工事が含まれているのか、なぜ別途工事なのか、もしこの別途工事を含むとすれば見積金額は、いくらになるのかを詳しく聞いて、納得してから工事に掛かるようにして下さい。
また、見積は、1社ではなく複数業者(最低でも3社)から取るようにして下さい。
複数の業者から見積もりを取る時は、価格競争をさせることのないようにすることが大切です。
工事を依頼する場合、一番安い金額を提示した業者に依頼するのが一般的ですが、どうしてこのような金額で工事ができるのか、全ての工事が含まれているのか確認してから発注するようにして下さい。
これを怠るといざ工事が始まって、これは工事に含まれていません、これも含まれていませんなどと言われて、結局、一番高い業者に発注してしまったということにもなりかねませんので注意して下さい。。
まとめ
リフォーム工事は、思わぬところに落とし穴があるのです。
予算オーバーだからといって必要な機能を削る、あるいは、ランクを落とすなどをしてしまえば自分はもとより、家族全体が不自由な暮らしをしなくてはならないこともあります。
また、見積書は最低でも3社から取ることが重要ですが、決して価格競争はさせないで下さい。
見積書をとる場合は、できれば、地元の名の通った業者にも見積りを依頼するようにして下さい。
折角、高いお金を出して行うのですから、後悔のないようにすることが大切です。