リフォーム工事の時期と値引き交渉術
関西地区においては、値引きは当たり前のことですが、意外と関東方面では抵抗があるみたいです。
しかし、良いものを少しでも安く手に入れるということは大切なことです。
リフォーム工事の場合も同様で、少しでも費用を抑えたいと考えるのはどの地域でも同じです。
また何事にも時期というのもがあるように、リフォーム工事も例外ではありません。
そこで、嫌われない値引き交渉術とはどのようなものか、リフォーム工事の費用を抑える時期とは何時なのか、考えていきましょう。
相見積もりは両刃の剣
リフォーム工事を行う上で、相見積もりはとっても大切なことです。
しかし、取り扱いには十分な配慮が必要となります。
良心的な業者は相見積もりを怖がりません。
むしろ自信に満ち溢れた見積書を提出してきます。
しかし、いくら良心的な工務店やリフォーム会社であっても、他社の提出してきた金額で、シーソーのように交渉されるのを最も嫌がります。
また、見積書をつくるためには、お客様とのヒヤリングと現場調査によって成り立っています。
それが他社に対して、自社の現場調査情報や積算単価などが知られてしまい、プロセスが崩れるのはもちろんのこと、他社のために現場調査を行っているようなものだからです。
無理な交渉を続けていくと現場調査に優れ、工事費用と工事内容のバランスがとれた、質の良い業者が逃げていくということになります。
そうして、値段の安い業者が残り、その業者に工事を依頼すると見積書に含まれていない別途工事が多く発生する場合や、思っている工事内容とはほど遠い工事であるということが多くあります。
値引きはコストダウンの第一歩
値引きは単に費用を安くするのではなく、工事費用をどうすれば安く抑えられることができるのかということです。
しかし、一般の方にはなかなか難しいものです。
そこで、素直にどうすれば工事費用を抑えることができるのかを業者に聞くのが、一番の近道で最も安全な方法なのです。
たとえば、こちらが思っている設備機器でメーカーも指定した場合、それに見合った機器を提示してくれます。
また、今回の工事では見合わせてよい範囲なども提案してくれます。
この場合でも、良心的な業者の場合は、それなりの理由を説明してくれますし、機器なども業者がいつも取引しているメーカーを提示してきます。
しかし、極端な値引きをし、契約を急ぐ業者の場合、値引き額について根拠が乏しく、金額につられて契約してしまうと後で大変な目に遭う場合が多くありますので、注意が必要です。
値引き交渉で行ってはいけないこと
見積もりの中には、比較的簡単そうで小さな部品を取り付けるのに、5,000円とか10,000円という金額が記載されていることがあります。
この時「このような部品を取り付けるのに、何故このような金額が必要なの?これだと2,000円以下で取り付けができるのでは?」といったような言葉です。
業者はプロです。
どんな小さいものでも、キッチリと良い仕事をしたいものです。
しかし、このように言われると、「それなら勝手に付けてください」とサジを投げられ、仕方なく行うと意外と難しい、あるいは、取り付けが出来ないといったことが少なからずあります。
このような場合、自分が想定していた金額より高い金額は、どうしてそのような金額になるのか尋ねてください。
明確な回答が得られれば、その業者は信用できる良心的な業者と言えます。
リフォーム工事を行う季節も大切
普通にリフォームを行う場合ですが、工事を行う時期を考えると、梅雨時や秋の終わりごろなどは、雨の日が多く続きますので、工期が延びてしまうことが多くあります。
たとえば、仮住まいをしてリフォーム工事を行う場合、梅雨時にリフォーム工事を行うと、どうしても工事期間が延びてしまい必要のない仮住まい費用を多く支払うことになり、費用が高くなってしまいます。
リフォーム費用を抑えるには決算期とメンテナンスが重要
何を購入するにも、決算期を狙うと通常よりも値引き率が多くなるのは事実です。
リフォーム工事も同じで、決算期を狙えば値引き率が大きくなる可能性があります。
一般的な決算期は3月と9月です。
この時期に照準を合わせて契約すれば、かなり値引きをしてくれる確率が高くなります。
また、リフォーム費用を安くするためには、日頃からのメンテナンスも大切となってきます。
壊れたり、老朽化したときに必要に追われてリフォームすれば費用が高くなります。
大切なことは、日頃からの維持管理をしっかりと行うということです。
まとめ
値引き交渉は、相手を不愉快にさせないようにするのが大切です。
また、値段を下げる方法などを訪ねて、施工方法や部材などを「このようにすれば費用を抑えることができますよ」、といったアドバイスが受けられる業者が良心的な業者と言えます。
また、全ての見積金額には理由がありますので、自分が納得するまで尋ねることも、値段を抑える方法につながることが多くあります。
リフォーム工事は意外と費用が掛かります。
値段を抑える方法して決算期に合わせてリフォームを行うのです。
決算期は意外と値引きをしてくれる時期でもありますので、うまく利用するようにしてください。