外壁リフォームはDIYで可能なのか
テレビや雑誌など見ない日はないというくらいのDIYブームですし、百円均一ショップやホームセンターも、火付け役にもなっています。
外壁の塗装もDIYで出来るのでは、と思っている方も少なからずおり、壁を自分の好みにしたいあるいはDIYで楽しく塗装し、しかも安く塗装したいと思っている方もいます。
しかし、いざ作業にかかろうとしても、何を用意して何から始めればよいのか分からないというのがDIYです。
そこで塗装に必要な工具や準備、失敗しない方法や注意点などを調べていきましょう。
塗料選びで失敗しないためには
DIYで外壁の塗装を行う際に気を付けなければいけないのが塗料選びです。
塗料は成分によって耐久性などに差がでてきますし、素人では扱いが難しいものもあります。
一般的な塗料の主な成分は、樹脂と呼ばれるもので塗膜の主成分です。
この主成分によって価格が変わってきます。
価格が安い順に、アクリル塗料。ウレタン塗料、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料となっています。
この価格の順番がそのまま扱い易い順番でもあるのです。
費用を抑えたいという方には、アクリル塗料が最適と言えますが、耐久性があまりありませんので、定期的に塗り替えを行わなくてはなりません。
しかし、定期的に外壁の色を変えたいという方にはおすすめの塗料で、耐久性能は3年~5年です。
ウレタン塗料は一般的によく使われる塗料で、一度は耳にしたことがあると思います。
集成材のカウンターや家具などによく使われる塗料で、価格も高くありませんので、価格と機能のバランスがとれた塗料だと言えますし、外壁を守る塗料としては最適だと言えます。
しかし、耐久性は7年~10年であるため、その時期になれば塗り替えの必要があります。
最近では、防水効果が高いものや遮熱性・断熱性を持つ塗料も販売されています。
また防カビ機能もある塗料もありますので、目的に応じて塗料を選ぶのがポイントなのですが、取り扱いが難しいものもありますので、販売店の担当者によく相談して購入することが望ましいです。
塗装の手順とは
塗料の種類も決めたので、塗装をする前に塗装の手順を確認することが大切です。
一般的な塗装の手順は、洗浄(塗装面をキレイにする)→養生→下地処理→中塗り→上塗り(仕上げ)となります。
塗装業者に依頼した場合、これらの工程をこなすのに約3週間から1か月を要しますので、ご自分で行う場合は、長期的な計画が必要ですので、最低でも3か月は見ておく必要があります。
塗装で大切なことは
塗装で大切なことは、洗浄と下地処理です。
この作業は、女性の方がお化粧をするのとまったく同じ考え方で、下地処理を上手に行わないと化粧ノリが悪くなるのと同じです。
ここで、ポイントとなるのが洗浄で、汚れをきっちりと落としておかないといけません。
コケやカビなどが残っていると、塗料を塗ってもすぐに剥がれてしまいます。
デッキブラシなどで水を流しながら洗っていきます。
高圧洗浄機でも十分汚れを落とすことができますし、先に高圧洗浄機で汚れを落としてその後、落としきれない汚れを手で落としていきます。
この方法が一番効果的です。
次に下地処理ですが、外壁のひび割れた部分を補修する工程で、ひび割れた部分にシーリング材で補修していきます。古いシールを取り除いてから、新しくシーリング材を打ってください。
下塗り→中塗り→上塗り
下塗りは、シーラーと呼ばれる接着塗料を塗っていきます。
これを塗ることで、下地に塗料を染み込むのを防いでくれますので、塗料の付きがよくなります。
このシーラーですが、業者が行う場合は油性のシーラー材を用いますが、シーラーを扱ったことのないDIYで行う場合は、扱いやすい水性系のシーラー材を使えば、ムラなくキレイに塗装することができます。
ムラなくキレイに塗り終われば十分乾燥させます。
乾燥が不十分だと、塗装したときに下地材と塗料が混ざってしまって、取り返しのつかないことになりますので注意が必要です。
シーラーを塗って十分乾燥させれば下塗りは終わりで、ここから中塗りとなります。
中塗りの回数ですが、2回以上は塗るようにします。
シーラーや中塗りを行う際ですが、刷毛塗りではなくローラー塗りをおすすめします。
専門業者の場合は、エアーガンによるスプレー塗りですのでとてもキレイに仕上がります。
刷毛塗りの場合、慣れていないと毛羽立ってしまい塗装ムラになりやすく、また、扱いも難しいですので比較的キレイに塗れるローラーがよいと思います。
中塗りの役目ですが、塗装に厚みを持たすことです。
塗装に厚みを持たせることにより、耐久性を高めることができるのです。
そのため1回ではなく、最低2回は塗るようにします。
また、中塗りも下地塗装と同じで十分な乾燥が必要となりますので、中途半端に次に進めないようにして下さい。
最後に仕上げの上塗りですが、塗り残しや塗りムラが出ないように、丁寧に塗っていくのがポイントです。
また、重ね塗りの時間も大切で先に塗った塗料が乾いていない上に上塗りを行うと、塗りムラや先に塗った塗料が新しい塗料に侵されて、ダマになってしまうことがありますので注意が必要です。
最後に、塗装をする場合は、塗ってはいけない部分を養生しておくことが大切で、特に窓などに塗料が付かないように注意を払って下さい。
DIYで外壁の塗装を行う場合は、最初に目立たないところで練習してから行うようにして下さい。
まとめ
最近のDIYブームで、いろいろな作業を行っている映像や画像が映し出されていますが、ある程度腕に自信がある場合は構いませんが、全くの初めてという方は、何度か練習してから行うようにし、塗料も種類や性能、塗料のクセなどを十分調べることも大切です。
分からないことは、販売店の担当の方に質問して分かるまで教えてもらうようにしてください。
DIYで塗装を行う場合もそうですが、ゆっくりと時間をかけて行うようにして下さい。
休日しか作業できないと言って、慌ててしてしまうと大きな失敗をしてしまい、専門の業者に任せないといけないということになれば、余計に時間も費用もかかりますので注意して下さい。