キッチンカウンターを素敵にリフォーム

キッチンカウンターも長年使っていると塗装が剥げて汚くなって来ますし、表面が凸凹になっているなど傷だらけになってしまいます。

また、憧れのキッチンカウンターが無いので、設置して使い勝手の良いキッチンにしたいなど、キッチンのリフォームを考えている方の参考にして頂ければ幸いです。

キッチンカウンターの種類

キッチンカウンター天板ですが、一口にカウンターといっても色々な種類があります。

一般的に使われているのが、メラミン化粧板といわれるものです。

 

メラミン化粧板とは、メラミン樹脂とフェノール樹脂を浸透させた紙を幾重にも合わせて高温・高圧で積層形成したプラスチックの板で、業界では高圧メラミン樹脂化粧板と呼ばれています。

 

メラミン化粧板は、キズや薬品(洗剤や化学調味料など)に強く、耐摩耗性、耐水性に優れていますので、色々な場面で使われている建材です。

 

そのようなメラミン化粧板を表面に張り付け、木口を丸く加工された天板をポストフォーム加工天板と言われるもので、現在色々な場所で使われている天板の主流となっています。

 

最近では自然派志向により、無垢材がよく使われるようになりました。

無垢材で一般的なのが、タモ集成材・ゴム集成材・ヒノキ集成材・パイン集成材です。

 

とくにヒノキの集成材は、香りがよく使い込むほどに味がでますので、人気の素材となっています。

また、従来は高額でしたが、国産ヒノキの見直しや間伐材の再利用により、価格も以前より安く手に入るようになりました。

 

以前は、天然石を用いることが多かったのですが、加工性や施工性の悪さや価格の高騰により、現在ではあまり使われなくなりました。

その代わり、天然石に見せかけた人工大理石が主流となってきました。

 

人工大理石の特徴は、耐摩耗性、耐水性、耐熱性に優れており、加工性や施工性も容易で、施工した後のお手入れも簡単ですので人気があります。

 

少し脱線しますが、人工大理石と人造大理石とを同じと思っておられる方が多いのですが全く違うのもで、人工大理石の成分はポリエチレン樹脂やポリウレタン樹脂で、同じものを大量に造ることができます。

一方、人造大理石は、天然の石の粉を混ぜて形成していますので、同じものを造ることができず、同じに見えても光沢や色合いが少しずつ違っています。

 

キッチンカウンターを設ける

壁に向いているキッチンをリビング・ダイニング側に向ける、対面式キッチンにリフォームしたいという方も多いのではないでしょうか。

 

対面キッチンは、ダイニング側を向いて炊事をするレイアウトで、家族や友人などとコミュニケーションをとりながら料理や後片付けができますので、孤独感がないキッチンスタイルで人気があります。

特に、子育て世代の若い主婦層に人気があり、炊事をしながらでも子供に目を向けることが出来ますので安心です。

キッチンの方向を変えて間仕切り壁を造って、カウンターを設置すれば対面式キッチンができますが、戸建ての場合は給排水に多少問題があるかも知れませんが、大きな問題なく行うことができます。

しかし、マンションの場合、排水・給水が一括方式になっている場合が多くありますし、床下に配管スペースが無いということも多くありますので注意が必要です。

 

対面式キッチンは自由にレイアウトできる

対面式キッチンは、壁の高さや形状によって、オープンキッチン風や孤立キッチン風にもすることができ、ライフスタイルに合わせてプランニングすることができます。

 

また、カウンターをバーカウンター風にすれば、夫婦のプライベート空間としても使うことができます。

 

 

キッチンカウンターを設けて対面式キッチンにした時のデメリットは

対面式キッチンのデメリットですが、生活感がでやすいということです。

たとえば、食事が終わった後の後片付けをせずに放っておくと、突然、お客様が来た場合、丸見えになってしまいます。

また、以前よりキッチンが狭く感じてしまうこともあります。

狭く感じてしまうと、使い勝手の悪いキッチンと言うイメージに繋がってしまいますので、対面式キッチンをプランニングする場合は、十分な広さが確保できるかも検討する必要があります。

 

既存のカウンターがキズだらけ

どのような素材でも、長年使っているとカウンターもキズや汚れが酷くなってきます。

 

カウンターを補修する場合ですが、まず、カウンターが集成材で造られている場合、表面にキズや汚れがあるときは、表面を#120~#180のサンドペーパーで磨いて表面のキズや汚れを落とします。

キズなどが落ちれば、次に#320~#400のサンドペーパーを使って表面を整えて、塗装すれば美しいカウンターに蘇りますが、注意しなければいけない点が幾つかあります。

 

ペーパーで表面を磨く時ですが、一部分だけを集中して行うとその部分だけ凹んでしまいますので、全体をまんべんなく磨くようにします。

また、使用する塗装ですが、油性などのラッカー系ではなく自然成分で作られた塗料を使うと下地処理も不要ですし、お子様やペットの居る家庭では安心です。

 

次に、カウンターの素材がメラミン化粧板の場合ですが、粘着シートを貼ればキレイになります。

しかし、シートは耐久性がありませんので、キズや熱に弱いので注意が必要ですが、その分飽きれば違う柄に手軽に張り替えることができます。

 

人工大理石の場合は、集成材と同じで#320~#400のペーパーで表面をまんべんなく磨くとキレイになります。

また磨いた後、コンパウンド入りのワックス(自動車用で代用できます。)で、車と同じ要領でワックス掛けをすれば光沢が出てキレイになります。

 

これらの補修は、特別な工具も要りませんし、ペーパーや塗料も高くありませんので、十分DIYで対応することができます。

 

まとめ

対面式キッチンにする場合は、住まいの状況をよく把握しておく必要がありますし、それ相応の費用が掛かります。

 

また、マンションの場合は制約を受けることがありますので、工務店あるいはリフォーム会社の担当者とよく打ち合わせを行い、マンションの管理組合とも話し合いをすることも必要です。

 

既存のカウンターを補修する場合は、素材に合った補修をすることが大切で、間違った補修をしてしまえば、取り替えなど大掛かりな修理が必要となりますので注意してください。

 

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