リフォーム業者の倒産

大企業であろうが、中小企業であろうが、どんな企業でも、経営状態の悪化や取引先の倒産などによる外部的な要因によって、倒産してしまう可能性はあるものです。

どんなに優良な企業でも「まさか」の事態が起こりますので、倒産の可能性が全くないということはありません。

もし、リフォーム工事を行っている最中にリフォーム業者が倒産してしまったらあなたはどうしますか。

リフォーム業者が工事中に倒産!

もし、あなたがリフォーム工事を行っている最中に突然、リフォーム業者が倒産してしまったらどうしますか。

おそらく多くの方は慌ててしまうはずです。

 

リフォーム業者も個人、法人を問わず企業ですので、経営が悪化あるいは取引先からの入金がない、あるいは手形が不渡りになり、耐えきれなくなれば倒産します。

リフォーム工事を発注していた業者が、工事の途中で倒産してしまった場合ですが、そのほとんどは工事が中断されます。

リフォーム工事は、お金の支払いに関係なく正式に引き渡しが行われるまでは、リフォーム業者の所有物となるのです。

これはリフォーム工事だけでなく、建設工事全般がこの考え方となるのです。

 

リフォーム業者の倒産により工事が中断したままだと、そのリフォームをした部分はリフォーム業者の所有物のままになってしまうのです。

よくあるのが、リフォーム業者が自身の持ち物であるリフォームをした部分を引き上げる、または解体して放置するといったことです。

何だか不に落ちない話ですが、これが現状です。

 

リフォーム業者が倒産した時の解決策は

リフォーム業者と交渉して、現時点で完成しているリフォーム部分を出来高払いとして相応のお金を支払い、引き渡してもらう方法があります。

 

また、すでに代金を支払っている場合は、余剰分があれば返却させてリフォーム契約自体を終了させるのですが、リフォーム業者との交渉が決裂すれば、工事をした部分を引き上げたり解体して放置される可能性がありますので、弁護士などの専門家を間に入れた方が得策だと言えます。

 

次に、工事の続行が不能だという事を理由に契約不履行として扱います。

つまり、契約自体を破棄してその時点での工事費用を支払い、契約破棄による損害部分があれば損害賠償請求で回収するのです。

 

この方法の場合ですが、リフォーム業者による契約不履行が原因での契約破棄は、きちんと手順を踏めば特に専門家(弁護士、司法書士等)の手助けを必要としませんが、不安であれば法律の無料相談などを利用すれば、心強いと思います。

 

しかし、どちらの場合にしても、工事に使う資材(足場材など)や機材(電気設備など)等を放置している事が多くありますので、全てを引き取るように促しましょう。

 

工事を続けるにはどうすれば良いの

過払い金をしたまま業者が倒産した場合、過払い金は戻ってきません。

また、他の業者に工事の続きをお願いして、工事費用を交渉する際に過払い金があるから値引きをして、工事を引き受けて下さい、と言ってしまった時点で、業者は帰ってしまいます。

そこで工事を再開させるには、今までのことは全て諦めて最初から仕切り直すということになります。

 

瑕疵保険の加入

瑕疵保険は特定の保険会社が提供するものですので、万一、リフォーム業者が倒産しても別の会社の保証を受けることができます。

 

しかし、この瑕疵保険ですがリフォーム業者などが、誰でも加入できるというものではありませんので、安全なリフォームを求めるとすれば、保険会社が提供する瑕疵保険に加入することができるリフォーム業者を選ぶことが重要となってきます。

 

リフォーム瑕疵保険の概要

リフォームや新築工事などの施工会社が倒産してしまった時の保証はどうなるのでしょうか。

一般的には、メーカーや販売店が倒産した時は誰にも請求することができません。

しかし、建設工事の場合は、金額が大きいこと、また生活にダイレクトに響くため、こういった状況から消費者を守るための制度が、特別に用意されています。

それがリフォーム瑕疵保険です。

 

リフォーム瑕疵保険は事業者が加入する保険で、瑕疵の調査や補修の費用に保険金が出ますので、業者側も安心してアフターフォローに向き合うことができます。

そのため依頼者にとって大きなメリットになりますし、万が一、会社が倒産してしまっても、依頼者は保険会社に直接、保険金の請求ができます。

 

保険期間は構造耐力上主要な部分、雨水の侵入を防止する部分は5年間、その他の部分は1年間、対象範囲は、リフォーム工事を行った全ての部分です。保険に加入すると、工事中や完成時に第三者の専門家による検査が行われることも安心材料にもなります。

しかし、リフォーム瑕疵保険の登録事業者は、全体から見れば、まだまだ少ないですが、安心できる業者選びの目安にもなります。

 

まとめ

リフォーム工事中にリフォーム業者が倒産したらどうしますか。

リフォーム業者も企業ですので、経営悪化やなんかの影響で倒産することがあり、こんな場合ほとんどは工事が中断されます。

 

リフォーム工事は、お金の支払いに関係なく正式に引き渡しが行われるまで、リフォーム業者の所有物となります。

そのため、リフォーム部分を出来高払いとして相応のお金を支払い引き渡しをさせるか、契約不履行を理由に契約を破棄する方法があります。

しかし、どちらの場合も工事に使う資機材を放置してしまう事がありますので、全てを引き取るように促す必要があります。

 

リフォーム工事中にリフォーム業者が倒産しても安心して行えるのが、保険会社が提供する瑕疵保険です。

 

しかし、この瑕疵保険ですが、リフォーム業者など建設業なら誰でも加入できるというものではありませんので、リフォーム瑕疵保険の登録事業者を選ぶことが安心できる業者と言えます。

 

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