「ゼロエネルギー住宅(ZEH)の徹底解説」

ゼロエネルギー住宅の定義

目次

1.ゼロエネ住宅のメリット
2.ゼロエネルギー住宅の定義
3.ゼロエネルギー住宅とエネルギーの関係
4.ゼロエネ住宅の補助金制度
5.ゼロエネルギー住宅のメリットと生活の変化
6.準防火地域でゼロエネ住宅を建てるには
7.ゼロエネ住宅と健康
8.ゼロエネ住宅とAIF認証の関係
9.ゼロエネ住宅の業者選び
10.ゼロエネ住宅のコスト
11.ゼロエネ住宅を建てる前によく検討することが大切

以上の構成にて、解説していきます。

 

ゼロエネルギー住宅と健康

ゼロエネルギー住宅では、再生可能エネルギーを利用してクリーンなエネルギーを自家発電することにより、エコに貢献するとともに節約することができます。

また、高断熱・高気密で快適な住まいを実現することができるなど大きなメリットがあります。

そんなゼロエネルギー住宅ですが、健康との関係もきになるところです。

 

空間と空間との温度差やカビ・ダニといった物質は、体調やめっめ気力に不安がある方には脅威となります。

そうした不安を取り除き、赤ちゃんからご高齢の方まで安心して住まえることができるのか、ゼロエネルギー住宅と健康との関係を見ていきましょう。

 

空間と空間との温度差が小さい

ゼロエネルギー住宅は、高断熱・高気密であるため、部屋間の温度差が小さくヒートショックを起こしにくい構造となっています。

 

よく冬になるとヒートショックという言葉を耳にしますが、ヒートショックとは、温かい空間から寒い空間に出るなど、急激な温度変化にさらされた場合、人の身体に起こる健康障害のことを指します。

 

温度変化の影響は、身体の特に血管が強く受けるため、脳梗塞や心筋梗塞といった致命的な疾患に繋がることが多くあり、家庭内事故割合で上位を占めています。

 

ヒートショックは、屋内から屋外へ出たときよりも、室内の空間から空間へ移動した時の方が多く起こっています。

とくに冬場など部屋間の気温差が大きくなる季節にリスクが高まるのです。

 

しかし、住まい全体が高い断熱性が必要とされるZEH(ゼロエネ住宅)の場合は、夏場、冬場に限らず、建物全体の温度が適温に保たれていますので、各部屋間の気温差も小さくなります。

これにより、部屋間に急激な温度差が生まれにくいため必然的にヒートショックのリスクも小さくなります。

 

高断熱・防湿によるカビ・ダニの抑制

ゼロエネルギー住宅には、高い高断熱性能が求められていますし、同時に快適さも求められています。

 

快適性を保ったまま高断熱性能を実現させるには、気密性も考える必要があります。

しかし、気密性だけを重点に置いてしまうと換気がおろそかになってしまいます。

そこで室内の汚れた空気を適切に換気しなければなりません。

 

ゼロエネルギー住宅では、高断熱。高気密でありながら適切に換気も行いますので、室内が快適な湿度・温度に保たれますので、アレルギーの原因ともなるカビやダニを抑制することが出来るのです。

 

住まい空間全体を可能な限り温度差を小さくすることにより、窓ガラスなどの開口部に発生する結露も抑えることができるのです。

結露はカビの原因だけでなく断熱材などの建材を腐らせたりしますので、住まいの寿命をも短くする原因ともなります。

 

無理な省エネは体調不良の原因に

東日本大震災以降、全国的に省エネの機運が高まり、エアコンの設定温度を上げるなどの動きが起こりました。

しかし、昨今の異常気象により、夏の猛暑によって熱中症になる人が増加しました。

特に室内で熱中症にかかる人が多く、厚生労働省が空調機器の適切な使用を呼びかける事態となっています。

確かに省エネは大切ですが、無理のない範囲で行うようにと呼びかけるケースが多くなりました。

 

省エネの効果として、温室効果ガスによる温暖化を防ぐために行います。

その温室効果ガス(二酸化炭素)の大部分は化石燃料でエネルギーを得る際に発生します。

しかし、ゼロエネルギー住宅で使用するエネルギーは再生可能エネルギーであるため、温室効果ガスを発生することがありませんので、無理な省エネをする必要はないのです。

 

ZEH(ゼロエネ住宅)自体が省エネとなっており、使用するエネルギーは太陽光発電によりクリーンなエネルギーを作り出しますので、安心してエネルギーを使うことができるため、健康を損なうというような省エネを行う必要がないのです。

 

ゼロエネルギー住宅とAIF認証

ゼロエネルギー住宅とAIF認証の関係ですが、AIF認証は家電・設備とHEMSとの特定の通信形態を示す認証で、ゼロエネルギー住宅の普及に伴って注目が高まっていくことが考えられます。

 

AIF認証は直接的にゼロエネルギー住宅の住まいづくりと関わるというものではありませんが、住まいづくりでは必ず登場すると思われます。

そこでこれらの関係を検証してみましょう。

 

AIF認証とは何か

AIF認証とは、特定の設備・家電がHEMSとの通信を行う場合に、「ECHONET Lite」という通信プロトコルを用いている場合に付与させる認証です。

また「ECHONET Lite」とは、経済産業省により、日本国内に対応しています。

 

AIF認証が付与されるのは

AIF認証が付与されるのは、スマート電力量メーター、太陽光発電、蓄電池、燃料電池、電気自動車充・放電器、家庭用エアコン、照明機器、給湯器の8種類となっています。

 

エネルギーマネジメントにおいて重要な位置を占めるこれらに関して、ECHONET LiteによるHEMSとの連携を保証するものです。

 

AIF認証を取得するためには、第三者機関による認証と試験を受ける必要があります。認証と試験によって取得できた場合は、製品にECHONET Lite AIF商標を掲示することが許可されるのです。

 

ゼロエネルギー住宅と認証の関係とは

ゼロエネルギー住宅は、外皮(外壁・窓枠など)性能・省エネ性能等において高い品質が必要となっていきます。

また、ZEH(ゼロエネ住宅)よりもさらに一次エネルギー消費量の削減量5%アップを目指すZEH+(ゼロエネ住宅プラス)では、当然ながら高度な品質が必要とされるのです。

これにより、ZEH+の認証要件において、より水準の高いエネルギーマネジメントを可能にするAIF認証取得設備の導入が条件となっています。

 

AIF認証は2016年に開始した新しい制度です。

これにZEH+(ゼロエネ住宅プラス)の要件に加えられたことが後押しとなり、各メーカーでAIF認証を目指して始動してきています。

 

現在は、ZEH(ゼロエネ住宅)に関して、AIF認証の取得を必須条件となっていませんが、ハウスメーカーの対応としてAIF認証を意識して、AIF認証製品の導入を始めています。

 

 

ゼロエネルギー住宅(ZEH)の徹底解説 1~6

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