外部用床材の選び方

室内の床材を選び祭は、見た目の良いものを選ぶのではなく、自分や家族の体重、家具の負荷などを考える必要があります。

このように、見た目の魅力に加えて実用的で耐久性の高いものである必要があり、ライフスタイルに合わせたものを選ぶのがポイントです。

では、屋外用の床材を選ぶ時はどのようにすればよいのでしょうか。

屋外用は、室内の床材とは違い、テラスやバルコニー、庭など屋外用の床材は高低両方の温度変化に加えて、他の厳しい気象条件にも耐えることのできる強度と耐久性が必要となります。

そのため、事前に考慮すべき多くの要素がありますし、視覚的にも美しさと住まいにマッチしたものを選ぶことが必要です。

 

そこで、外部用の床材選定の注意点などを見ていくことにしましょう。

外部用床材選定時の注意点

外部に使用する建材は、床材に限らず、室内に比べ次のような劣化要件がありますので注意が必要です。

劣化要因として考えられるのが、紫外線・降雨・乾燥・温度変化・汚染が考えられます。

 

これらの劣化要因は、室内に比べ、屋外のほうが数段厳しくなりますので、外部用建材は、これらに耐えられる性能が必要となります。

室内用と主な材質は同じでも、外部用として性能付与している場合も多く、選択する場合は、外部に使用できるのかなど確認が必要となります。

 

また、外部は雨に当たるということは想定されていますので、濡れたときの滑りやすさもチェックしておく必要があります。

住宅用の製品としては少ないのですが、外部用床材としては、塗料系床材・無機系塗り床材・デッキ系床材・合成樹脂系床材・タイル、石系床材といったものがあります。

 

健康、安全な外部用床材

外部に使用できる床材で、健康・安全に効果が期待できるものとして、次のようなものがあります。

 

遮熱舗装(塗料)

熱の原因となる赤外線を反射することにより、床面の温度上昇を防ぐ効果があります。

 

保水性床材

多孔質の性質により、降雨時または散水によって豊富に吸水し、晴天時に蒸発することにより気化熱を奪って、床表面の温度を低下させる効果があります。

これには、タイルタイプと現場施工タイプがあるのです。

 

弾性床材

ゴム系や弾性系の樹脂の組み合わせによりクッション性をもたせ、歩行感を改善し、転倒時の危険を低減させる効果があります。

 

人工デッキ

木粉と樹脂を練り合わせ成型したもので、見た目が天然木のような質感ですが、トゲやささくれなどがなく、安全性も高くなります。

 

屋外用の床材4種類

屋外用の床材には、セラミック製、木材、自然石、コンクリートなどがあります。これらの床材は多くの住まいで使われています。そしてこの4種類の床材の長所と短所を比べていきます。

 

セラミック

セラミック製の屋外用床材には、多くの利点があります。

そのため多くの住まいで使用されている床材となっています。

 

セラミックには、粘土材から陶器材までそれぞれ独自の利点がありますが共通点として、メメンテナンスや清掃が容易で、温度変化に強い床材なのです。

 

粘土の床材ですが、表面が滑らかではなく不揃いで自然な魅力があるのです。

ラスティックスタイルなど素材でナチュラルな感じを作りたい場合に理想的です。

 

非常に耐久性がありますが、使用年数を伸ばすためにはメンテナンスや修理が必要です。

 

次に磁器の炻器ですが、耐久性と耐引掻性がとても高く、また、大理石や木材のような他素材の床材を完全に再現した色や仕上げが多数提供されています。

屋外でこの床材を使用する場合は、突然の温度変化によって材料が膨張する場合があるため、タイルの間にややすき間を空けながら配置します。

 

また通常の炻器の場合は、より安価で設置が簡単ですが磁器よりも薄く、屋外での使用に耐性がありません。

 

木材

見た目の美しさと快適な質感により木材は絶大な人気がありますが、木材は耐久性はあるものの、一般的に他の材料より繊細で、特に天然木の場合は継続的なメンテナンスが必要です。

人工的なものであろうと、自然なものであろうと、木製フローリングの設置は、他の床材よりも複雑ですので、専門家の意見をよく聞くようにしてください。

 

ところで、木材の床材の利点ですが、木材の人気は間違いなくその美しさと質感の魅力によるものです。

 

種類(竹・熱帯木材など)やスタイルの幅広さのおかげで、様々な選択肢があります。

木製の床材はまた、石の床材よりも素足で歩いたときに、温もりと柔らかさを感じることができます。

 

木材は実用的で、加工や改造がとても簡単で、仕上げ材の種類により印象を変えることもできます。

 

自然石

自然石は環境に優しく視覚的にも美しい床材です。

表面が磨かれているものか、表面に加工が施されていない粗いままのものがありますが、そういったことに関わらず、自然石の床材は維持しやすく、耐久性にも信頼がおけます。

 

屋外の床のための最も一般的な自然石は、以下のようなものがあります。

安い石材ではありませんが「花崗岩」というものがあり、花崗岩は、最も美しい石材のひとつと言えます。

 

耐熱性に優れているため、暖かい地域での使用にも向いています。

この素材は色、スタイル、形状が異なるため様々な屋外エリアに活用することができます。

 

一般的に屋根材として人気があるスレートですが、この素材は非常に防水性と断熱性が高いという利点があります。

 

スレートには、明るい色からほぼ黒に近いグレーまであり洗練されたモダンな外観を作ります。

見た目の魅力も良いですがそれだけではなく、耐久性もあります。

 

 

コンクリート

テラスや庭にモダンなタッチを与えたいなら、洗練されたコンクリートの床が、最高の選択肢と言えると思います。

 

室内の床材や壁材として特に、インダストリアルスタイルやモダンスタイルの住まいで人気があります。

また、耐久性と頑丈さは屋外の床としてももちろん向いています。

 

コンクリートは、維持や洗浄が非常に簡単でとても経済的です。

また、コンクリート=グレーという印象が強くありますが、実は多数の色が展開されているので、外部エリアのスタイルやあなたの好みに合わせて選んでください。

 

まとめ

外部用の床材は、室内の床材とは違い耐久性、耐熱性、対候性を考えて選ばなくてはいけないのです。

 

また、外部に使用する床材で考えなければいけないのが、健康面と安全面です。

それには、遮熱性、保水性、弾性も考えなくてはいけないということです。

 

屋外用に使われている素材には、自然石、木材、セラミック、コンクリートが主ですが、それぞれ利点が多くありますが、ライフスタイルや住まいの外観などを考えて選ぶことがポイントですし、安全面なども考慮する必要があります。

 

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